「70Vのラケットに変えようと思うんだけど、結局どれがいいの?」
部活動で一歩上のレベルを目指す中高生や、週末の社会人プレーヤーから最も多く受ける相談がこれです。ヨネックスの「70V」という数字は、いわば中上級者への登竜門。しかし、いざショップに行くとボルトレイジ 70Vとジオブレイク 70Vという、性格の全く異なる二つの怪物が並んでいて、どちらを相棒にするか死ぬほど迷うわけです。
今回は、この2本を実際にコートで打ち込み、ボレーの感触からスマッシュの抜け感まで、忖度なしのリアルな体験談としてまとめました。
爆速の弾きか、粘りの球持ちか。性格診断から始める選び方
結論から言うと、この二つは「別物」です。
まず、ボルトレイジ 70Vを握って最初に驚くのは、乾いた打球音とともにボールが消えるような「球離れの速さ」です。ネット際でパチンと合わせるだけで、相手の足元に突き刺さるような鋭い弾丸ボレーが打てます。正直、筋力に自信があるならこれほど武器になるラケットはありません。
一方で、ジオブレイク 70Vを振ると、まるでラケット面が一瞬ボールを掴んで放すような「吸い付き」を感じます。ローボレーやハーフボレーといった、少し神経を使う処理のときに「あ、ミスらないな」という圧倒的な安心感があるんです。
【体験レポ】ボルトレイジ 70V:攻撃は最大の防御なり
実際にダブルスの試合でボルトレイジ 70Vを使ってみました。
- ポーチボレーの快感: 相手の後衛が打った瞬間に一歩踏み出し、面をセットする。それだけで、自分の力以上のスピードボールが飛んでいきます。面がブレない剛性感はピカイチです。
- スマッシュの振り抜き: フレームがシャープなので、風を切る音が違います。高い打点から叩きつけるときの「パァン!」という快音は、一度味わうと病みつきになります。
- ここが注意: 反発力が強い分、スイートスポットを外すと少し手が痺れる感覚があります。ただ、現行モデルは振動吸収材が優秀なので、昔の硬いラケットに比べれば格段に身体に優しいです。
【体験レポ】ジオブレイク 70V:コートを支配する精密機械
次に、ジオブレイク 70V。こちらは「テクニシャン向け」という言葉がぴったりです。
- カットボレーが面白いように決まる: 独自のグロメット構造のおかげか、スライス回転が驚くほどかかります。ネット際に落とすボレーの「止まり」が、ボルトレイジ 70Vよりも一歩先を行く感覚です。
- サーブのキレ: カットサーブやスライスサーブで、相手を大きく外に追い出したいとき、この「球持ち」が活きます。自分の意図した回転をボールに乗せている感覚が手に伝わってきます。
- ここが注意: 弾き系に慣れている人が使うと、最初は「飛ばない?」と感じるかもしれません。でも、しっかり自分のスイングで「運ぶ」感覚を掴めば、これほどコントロールが効くラケットはありません。
あなたならどっち?プレイスタイル別の正解
結局のところ、どちらが「買い」なのか。私の体験からアドバイスするならこうです。
- 「ボレーでエースを取りたい!攻めて攻めて攻め抜きたい!」迷わずボルトレイジ 70Vを選んでください。相手の突き球に力負けせず、一瞬で勝負を決められるはずです。
- 「ミスを減らしたい。コースを突いて相手を崩すのが好き。」ジオブレイク 70Vがベストパートナーになります。厳しいボールもコートに収めてくれる懐の深さがあります。
もし、あなたが中学生で「1本目のラケット(入門用)から初めての買い替え」を検討しているなら、まずはジオブレイク 70Vの方が扱いやすく感じるでしょう。逆に、もっとパワーが欲しい!とフラストレーションを溜めているなら、ボルトレイジ 70Vへのジャンプアップが最高の刺激になるはずです。
テニスは道具で変わります。この「70V」という選択が、あなたのプレイスタイルを一段上のステージへ連れて行ってくれることは間違いありません。


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