インドアのテニススクールに通い始めた方が最初にぶつかる壁、それが「コートに足が引っかかる」という違和感ではないでしょうか。外のオムニコートと同じ感覚で踏み込むと、カーペット特有の強いグリップに足を持っていかれそうになり、ヒヤッとした経験は私だけではないはずです。
実は、カーペットコートは専用のシューズを使わないと、捻挫や転倒のリスクが非常に高いサーフェスです。今回は、自身の体験から得た「失敗しないカーペット用シューズの選び方」と、実際にコートで高いパフォーマンスを発揮してくれた信頼のモデルを詳しくご紹介します。
なぜ「オールコート用」では不十分なのか?
多くの初心者が「オールコート用ならどこでも大丈夫だろう」と考えがちですが、カーペットコートにおいてはその常識が通用しません。
1. 物理的な「引っ掛かり」の恐怖
オムニ用やオールコート用には、地面を噛むための溝(パターン)があります。しかし、毛足のあるカーペットの上でこの溝が機能しすぎると、足が地面にロックされた状態になります。体が回転しようとしているのに足首だけが固定される——これが大怪我に繋がるのです。
2. 施設のルールとマナー
多くのインドアスクールでは、カーペットを傷めないために「凹凸の少ない専用シューズ」の使用を推奨、あるいは義務付けています。黒いゴム跡が残るのを防ぐため、ノンマーキングソールであることも必須条件です。
失敗しないカーペット用シューズ選び、3つのチェックポイント
① ソールの「フラットさ」を最優先に
カーペット用シューズの最大の特徴は、アウトソールがほぼ平らであることです。私が初めて専用シューズに履き替えた際、そのツルツルした底を見て「滑りすぎて危なくないか?」と不安になりましたが、実際に動いてみると納得。適度に「逃げ」があるおかげで、スムーズな切り返しが可能になります。
② クッション性が膝の疲労を左右する
カーペットコートの下はコンクリートや硬い床材であることが多いため、屋外よりも衝撃がダイレクトに膝へ伝わります。少し厚底のものや、衝撃吸収材が入っているモデルを選ぶのが、長くプレーを続けるコツです。
③ 足入れ感と横方向のサポート
急激なストップ&ゴーを繰り返すため、靴の中で足が遊ばないホールド感が重要です。特にアッパーが柔らかすぎると、踏ん張った時に足が外側に流れてしまうため、サイドの補強がしっかりしたものを選びましょう。
2026年最新、実際に試して良かったおすすめモデル
圧倒的な安定感:アシックス
激しいフットワークを支えてくれるのが asics GEL-RESOLUTION 9 CP です。横方向への安定性が高く、ベースラインで粘るプレーヤーにはこれ以上の選択肢はありません。また、初心者の方には asics COURT SLIDE 3 CP がコストパフォーマンスに優れており、最初の1足として最適です。
履き心地と軽さの両立:ヨネックス
日本人の足型を熟知しているヨネックスの YONEX POWER CUSHION CASUAL COMFORT シリーズは、幅広の方でも痛みが出にくい設計です。独自のパワークッションが着地の衝撃を吸収し、次の一歩への蹴り出しを軽くしてくれます。
プロも納得のトータルバランス:プリンス
実はカーペット用において非常に評価が高いのがプリンスです。Prince DPS-113 などのエントリーモデルから、競技者向けのハイエンドモデルまでラインナップが豊富。独自のソールパターンが、絶妙な「滑りと止まり」を演出してくれます。
最後に:専用シューズは「保険」である
テニスは楽しいスポーツですが、怪我をしてしまっては元も子もありません。カーペット専用シューズを履くことは、自分の足首や膝を守るための「最も安い保険」だと言えます。
一度専用シューズの快適さを知ると、もうオールコート用でインドアを走る怖さには戻れません。あなたのプレースタイルにぴったりの一足を見つけて、思う存分コートを駆け回ってください。


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