「テニスを始めたばかりだけど、足の指が痛くて集中できない」「激しく動くと靴の中で足が遊んでしまう」……。そんな悩みを抱えているなら、原因は間違いなく「サイズ選び」にあります。
テニスは前後左右に猛烈なダッシュとストップを繰り返すスポーツです。普段履いているスニーカーと同じ感覚でサイズを選んでしまうと、爪が真っ黒になる爪下血腫や、最悪の場合は足首の捻挫を招くことも。
今回は、数多くのシューズを履き潰してきた筆者の経験をもとに、絶対に後悔しないテニスシューズのサイズ選びの極意を伝授します。
なぜ「普段の靴」のサイズで選ぶと失敗するのか?
多くの人がやりがちな失敗が、「ナイキのランニングシューズが26.5cmだから、テニスシューズも26.5cmでいいや」という決め打ちです。しかし、テニス専用のソックスは一般的な靴下よりもかなり厚手に作られています。
実際にコートでプレーすると、急停止した瞬間に足が靴の中で前方に数ミリ移動します。このとき、つま先に余裕がないと指先がアッパーに激突し、激痛とともに爪を痛める原因になるのです。
正しい測り方と「黄金の1cm」
まずは自分の「本当の足のサイズ(足長)」を知ることから始めましょう。
- テニスソックスを履く: これが最優先です。
- かかとを壁につける: 床に置いた紙の上にかかとを固定して印をつけます。
- 一番長い指の先に印をつける: 親指が長い人、人差し指が長い人がいるので注意。
ここで導き出された実寸に対し、テニスシューズは**「+0.5cm〜1.0cm」**の余裕(捨て寸)を持たせるのが鉄則です。インソールを取り出せるモデルなら、その上に立ってみて、つま先に親指の横幅一本分くらいの余白があるか確認してください。
メーカー別・サイズ感のリアルな傾向
実際に私が履き比べて感じた、主要メーカーの「攻め方」をまとめました。
アシックス(asics)
日本人の足を最も理解しているメーカーです。全体的にホールド感が強く、踵が抜けにくいのが特徴。アシックス テニスシューズ ゲルレゾリューションなどは、ガチガチの競技者でも満足できるフィット感ですが、幅広の方は「ワイドモデル」を選ばないと小指が圧迫されるかもしれません。
ヨネックス(YONEX)
「幅広・甲高」の救世主です。日本ブランドらしく、足入れした瞬間の柔らかさが際立ちます。ヨネックス テニスシューズ パワークッションシリーズは、4Eワイドなどのバリエーションが豊富で、外反母趾気味の人でもストレスなく履けることが多いですね。
アディダス(adidas)
欧米向けのデザインが多く、縦に長く横に細い「スリムな足」にフィットします。アディダス テニスシューズ バリケードは剛性が非常に高いですが、幅広の人が無理に履くと土踏まずあたりに違和感が出やすいので、ハーフサイズアップを検討すべきブランドです。
失敗しないための最終フィッティング術
店舗で試着する際は、必ず以下の3点を実行してください。
- 夕方に計測する: 足は夕方になるとむくんで大きくなります。午前中にジャストサイズを買うと、午後の試合で地獄を見ます。
- 紐を一番上まで締めて歩く: 紐を緩めたままでは本当のフィット感はわかりません。
- 「サイドステップ」をしてみる: 店内で軽く横に跳んでみてください。足が靴の中でグニャッとズレないか、サイドのサポート力を確認しましょう。
まとめ:あなたの足を守るのは「正確なサイズ」だけ
「デザインがカッコいいから」「セールで安いから」という理由でサイズを妥協するのは、テニスにおいて最もリスキーな行為です。
自分にぴったりの一足を見つけられれば、フットワークは劇的に軽くなり、翌日の足の疲れも驚くほど軽減されます。まずは自分の足を測り、メーカーごとの個性を理解した上で、最高の相棒(シューズ)を見つけ出しませんか?
もし、自分の足が「幅広」なのか「細身」なのか判断に迷う場合は、現在履いている靴の銘柄を教えていただければ、より具体的なアドバイスができますよ!


コメント