テニスコートを駆け回り、最高のショットが決まった瞬間の快感は格別ですよね。しかし、ふと足元を見ると、お気に入りのシューズはオムニコートの砂で真っ黄色。あるいは、ハードコートの熱と汗でなんだかどんよりした臭いが……。
「テニスシューズって、普通のスニーカーと同じようにジャブジャブ洗っていいの?」
「砂が奥まで入り込んで、叩いても全然落ちない!」
そんな悩みを抱えるプレイヤーのために、今回はシューズのパフォーマンスを維持し、1日でも長く相棒として使い続けるための「正しい洗い方」を伝授します。部活で毎日泥だらけになる学生さんも、週末のテニスライフを愛する社会人プレイヤーも必見です。
なぜ「とりあえず丸洗い」はNGなのか?
実は、テニスシューズをいきなり水にドボンとつけるのはおすすめしません。多くのシューズには、激しいストップ&ゴーを支えるための特殊な接着剤や、クッション性を生むミッドソールが含まれています。過度な水分や熱はこれらを劣化させ、大切なグリップ力やサポート機能を奪ってしまうのです。
長く愛用するには、「汚れの種類」と「素材」に合わせた引き算のメンテナンスが鍵となります。
ステップ1:最重要!「乾いた状態」で砂を追い出す
テニスシューズの手入れにおいて、水を使う前にやるべき最も重要な工程が「砂出し」です。
- 付属品を外す: まずは靴紐とインソールを外します。これだけで、隙間に詰まった砂へのアクセスが格別によくなります。
- ソールを叩く: シューズを逆さまにし、ソール同士を軽く打ち合わせるか、乾いたブラシで溝を叩きます。濡らしてしまうと砂が泥状になり、繊維の奥で固まって二度と取れなくなるので、必ず「乾燥した状態」で行ってください。
ステップ2:素材別・プロが教えるクレンジング術
メッシュ部分の汚れには
通気性の良いメッシュ部分は、汚れが染み込みやすいスポットです。ここで役立つのが、中性洗剤と柔らかいブラシ。ぬるま湯に少量の洗剤を溶かし、優しく円を描くようにブラッシングしてください。ゴシゴシ擦りすぎるとメッシュが毛羽立ってしまうので、赤ちゃんの肌を撫でるような力加減が理想です。
人工皮革(アッパー)の汚れには
最近の主流である合成皮革モデルなら、丸洗いは不要です。激落ちくんのようなメラミンスポンジや、固く絞った布で表面を拭き取るだけで、驚くほど白さが蘇ります。
頑固な臭いには「つけ置き」
外したインソールと靴紐だけは、別メニューで洗いましょう。バケツにワイドハイターなどの酸素系漂白剤を溶かし、30分ほどつけ置きするだけで、あの独特なツンとする臭いが一掃されます。
ステップ3:寿命を左右する「乾燥」の極意
洗い終わった後、早く乾かしたいからと直射日光に当てるのは絶対に避けてください。紫外線は素材を硬化させ、ひび割れの原因になります。
おすすめは、**「新聞紙を詰めた陰干し」**です。
- シューズの中に丸めた新聞紙(またはキッチンペーパー)を詰め、水分を内側から吸い取ります。
- 数時間ごとに紙を交換すると、乾燥スピードが劇的に上がります。
- 100円ショップでも手に入るシューズハンガーを使い、つま先を上にして吊るすと、かかとに溜まった水気が抜けやすくなります。
最後に:日々の「一拭き」が勝敗を分ける
「週末にまとめて洗う」よりも、プレー直後に除菌消臭スプレーを一吹きし、砂を軽く払う習慣をつける方が、結果的にシューズは長持ちします。
お気に入りのシューズが綺麗だと、フットワークまで軽くなる気がしませんか?正しいメンテナンスで、次の試合もベストパフォーマンスを引き出しましょう。
次は、プロも愛用する「シューズの型崩れを防ぐ保管アイテム」について詳しくご紹介しましょうか?


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