テニスを長く続けていると、ある日突然「あれ、今まで返せていたボールに追いつかない」「ボレーで押し負けることが増えた」と感じる瞬間がやってきます。かつての私もそうでした。意地になって98インチや100インチの競技者向けモデルを使い続けていましたが、思い切って120インチの世界へ飛び込んだとき、そこには想像もしなかった「楽園」が待っていました。
今回は、超大型ヘッドサイズ、いわゆる「デカラケ」の最高峰である120インチラケットについて、私の実体験を交えながらその真実をお伝えします。
120インチに変えて分かった「劇的な3つの変化」
「デカラケなんてシニアが使うもの」という偏見を捨てて Prince EMBLEM 120 を握った日、私のテニスライフは劇的に変わりました。
オフセンターでも「飛ぶ」魔法
かつてのラケットでは、スイートスポットを数センチ外すと、ボールは情けなくネットに刺さっていました。しかし120インチは違います。面が圧倒的に広いため、多少打点がズレてもラケットのたわみがボールを拾い、相手コートの深いところまで押し返してくれます。この「ミスをミスにしない」寛容さは、試合中の心の余裕に直結します。
ボレーの守備範囲が別次元
ダブルスを主戦場にする私にとって、ボレーの安心感は衝撃的でした。120インチの面サイズがあれば、正面を突かれた鋭いショットも、フレームショットを恐れずに「当てるだけ」で返球できます。リーチが左右に数センチずつ伸びたような感覚で、「届かない」と諦めていたボールが次々とネットを越えていくのです。
翌日の疲れが嘘のように軽い
120インチのラケットは、その多くが250g前後と非常に軽量に作られています。例えば YONEX ASTREL 120 のようなモデルは、軽い力でラケットが加速し、フレーム自体の反発力で飛ばしてくれます。必死にフルスイングしなくて済むため、テニス後の肘や肩の重だるさが激減し、週に何度もコートに立てるようになりました。
デメリットと、それを克服するちょっとしたコツ
もちろん、良いことばかりではありません。使ってみて分かった弱点もあります。
- 飛びすぎてバックアウトする最初は100インチと同じ感覚で振ると、ボールがどこまでも飛んでいきます。コツは「叩く」のではなく、ボールを面に長く乗せて「運ぶ」イメージでスイングすること。これだけで、コート内に収まる確率がぐんと上がります。
- コントロールが甘くなる面が広いため、精密なコントロールは難しくなります。私は Prince O3 Legacy 120 を使う際、ストリングのテンションを少し高めに設定したり、太めのゲージを選ぶことで、面の安定性を高めて調整しています。
- 風の抵抗面が大きいため、風の強い日は扇風機を持っているかのような抵抗を感じることもあります。これも「ゆったりとしたスイング」を心がけることで解決しました。
2026年最新:120インチの代表的モデル比較
実際に私が試打し、仲間内でも評価の高かった3本を比較します。
| モデル名 | 特徴 | 向いている人 |
| Prince EMBLEM 120 | 最強のパワーと快適性。圧倒的人気モデル。 | とにかく楽に深く返したい人 |
| YONEX ASTREL 120 | アイソメトリック形状でさらに広いスポット。 | コントロールも重視したい人 |
| Prince O3 Legacy 120 | 独自の「穴あき」構造で衝撃吸収が抜群。 | 肘や手首に不安がある人 |
まとめ:120インチは「テニスの寿命を延ばす」最高の選択
「まだ自分はデカラケを使うほどじゃない」というプライドは、一度横に置いておきましょう。120インチに変えることは、決して退歩ではありません。むしろ、最新テクノロジーの恩恵をフルに受けて、よりスマートに、より楽しく勝つための戦略的な選択です。
ラケットを変えるだけで、拾えなかったボールが返り、決まらなかったボレーが武器になる。そんなワクワクを、ぜひ一度コートで体感してみてください。あなたのテニス人生が、ここからさらに長く、楽しくなるはずです。


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