テニスコートで「あと一歩」が届かない。そんなもどかしさを感じているプレーヤーにとって、シューズ選びはラケット以上に重要かもしれません。今回、ニューバランスのスピードモデルとして不動の地位を築いている「996」シリーズから、待望のアップデートモデルMCH996 v6が登場しました。
実際にコートで履き込み、前作からの進化や細かな履き心地の変化を肌で感じてきました。結論から言えば、今回の996 v6は、単なるマイナーチェンジに留まらない「走れるシューズ」としての完成度が極めて高い一足に仕上がっています。
圧倒的な加速感を生む「FuelCell」の絶妙なチューニング
MCH996 v6を履いて最初に驚くのは、一歩目の踏み出しの軽さです。ミッドソールに搭載された高反発素材「FuelCell」が、地面を蹴り出す力をロスなく推進力に変えてくれる感覚があります。
前作996 v5と比較すると、クッションの柔らかさは維持しつつも、より「芯」を感じる安定感が加わりました。左右に激しく振られた際、シューズの中で足が遊びすぎることなく、しっかりと地面を捉えて次の一歩へスムーズに移行できます。これは、アッパー部分のサポート構造が再設計された恩恵が大きいはずです。
フィット感と耐久性の進化:長時間プレーでも疲れない秘密
テニスシューズにありがちな「剛性が高すぎて足が痛くなる」という問題も、MCH996 v6は見事にクリアしています。新しく採用されたアッパー素材は、柔軟でありながら横ブレを最小限に抑えるホールド感を実現。メッシュの通気性も向上しており、真夏のハードな練習でも靴の中が蒸れて不快になることが大幅に減りました。
また、つま先付近の耐久性(NDURE)も強化されています。ハードコートでの激しいフットワークやスライディングを多用するプレーヤーにとって、お気に入りの一足がすぐにボロボロにならないのは嬉しいポイントですね。
サイズ感選びのアドバイス
ニューバランスの大きな魅力は、足囲(ウィズ)を選べる点です。MCH996 v6も複数のウィズ展開がありますが、全体的なサイズ感としては「ややタイトめなレーシングフィット」という印象。
私は普段のランニングシューズと同じサイズを選びましたが、ホールド感を重視するならジャストサイズ、厚手のスポーツソックスを履く方や幅広の方は、一段階広いウィズ(2Eや4E)を検討するか、0.5cmアップを試してみるのがベストだと感じました。
総評:スピードを武器にするすべてのプレーヤーへ
MCH996 v6は、サーブ&ボレーで果敢にネットへ詰めるプレーヤーや、ベースラインを縦横無尽に走り回るディフェンシブなプレーヤーなど、「足の速さ」を武器にしたい方にこそ履いてほしい一足です。
デザイン面でもニューバランスらしい洗練されたカラーリングが揃っており、コート上でのモチベーションを確実に高めてくれます。進化した996 v6と共に、次のゲームで自己ベストのフットワークを体感してみてはいかがでしょうか。


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