「テニスラケットのグリップは2か1が当たり前」という風潮がありますが、実際に握ってみて「なんだか太くて操作しにくいな」と感じたことはありませんか?特にジュニアから大人用ラケットに切り替える時期や、手の小さい女性プレーヤーにとって、標準的なサイズは意外とストレスになるものです。
そこで注目したいのが「グリップサイズ0(G0)」。かつてはジュニア専用というイメージもありましたが、現在は「あえてG0を選んで自分好みに育てる」という賢い選択をするプレーヤーが増えています。今回は、私が実際にG0を使い込んで感じたリアルな体験談を交え、その魅力と注意点を深掘りします。
そもそも「グリップサイズ0」ってどのくらいの太さ?
テニスのグリップサイズは数字が小さいほど細くなります。一般的なG2が周囲約114mm、G1が約111mmなのに対し、G0は約105mm以下。数値で見るとわずかな差ですが、握った瞬間のフィット感はまるで別物です。
バボラのピュアドライブシリーズなど、一部の人気モデルにはG0の設定がありますが、多くの競技者向けモデルではG1までしか展開されていないことも。そのため、G0を見つけたらそれは「貴重な操作性特化モデル」との出会いと言っても過言ではありません。
体験してわかった!G0をあえて選ぶ3つのメリット
1. ネットプレーでの反応速度が劇的に変わる
私が初めてヨネックス VCOREの細めサイズを試した時、一番驚いたのはボレーの操作性です。グリップが細いと手のひらの中でラケットを転がしやすく、コンチネンタルグリップへの切り替えがコンマ数秒早くなります。ダブルスの前衛で「あと一歩届かない」という場面でも、手首の自由度が効くため、ラケットヘッドを素早く反応させることができました。
2. スピン量が自然とアップする
グリップが細いと、スイングのインパクト直前で手首を柔らかく使うことができます。いわゆる「ワイパー操作」がしやすくなるため、ダンロップ CXのようなコントロール系ラケットでも、驚くほどエグい回転をかけられるようになりました。
3. 「太くすることはできても、細くすることはできない」
これが最大の利点です。G0をベースにすれば、厚手のオーバーグリップを巻いてG0.5にしたり、元グリの下にグリップチューブを装着して自分専用の太さにカスタマイズしたりできます。最初から太いラケットを買って「やっぱり細くしたい」と思っても、フレームを削るわけにはいきませんから。
実際に感じたG0の「落とし穴」と対策
もちろん、細ければ良いというわけではありません。数ヶ月使い続けて見えてきた課題もありました。
- 打ち負けやすさ: 相手の強烈なサーブを受けた際、グリップが細いと手の中でラケットが「面ブレ」しやすくなります。これを防ぐには、普段より少しだけ指先に力を入れて握り込む必要があります。
- 握力の消耗: あまりに細すぎると、ラケットが飛ばされないように無意識に強く握り締めてしまい、腕に疲労が溜まりやすくなります。
私はこの対策として、ウィルソン プロオーバーグリップをあえて少し重ね気味に巻くことで、角を立たせつつ絶妙な太さに微調整しています。
結論:あなたはG0を選ぶべきか?
「グリップサイズ0」は、単なるジュニア用ではありません。以下に当てはまるなら、迷わず試してみる価値があります。
- 標準的なG2を握ったとき、薬指と手のひらの間に隙間が大きく空いてしまう。
- ストロークよりも、タッチショットやボレーなどの繊細な操作を重視したい。
- 自分にぴったりの「G1.5」をDIYで作ってみたい。
もし、今使っているラケットに「重さ」ではなく「扱いにくさ」を感じているなら、次はあえて「0」という数字を手に取ってみてください。あなたのテニスが、指先からもっと自由になるはずです。


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