「黄金スペックの100インチを使っているけれど、最近なんだか打ち負ける気がする」「もっと楽にボールを飛ばしたいけれど、デカラケに変えるのは抵抗がある……」。そんな風に悩んでいるなら、105インチという選択肢はまさに「救世主」になるかもしれません。
テニス愛好家の間で、実は密かに支持を広げているのがこのサイズ。今回は、100インチから105インチへ乗り換えた際の実体験を交えながら、その真のメリットと選び方を深掘りします。
【体験談】100インチから105インチに変えて分かった3つの変化
私自身、長年「テニスをやるなら100インチ、300gこそが正義」と信じ込んでいました。しかし、週末プレイヤーとして体力の衰えを感じ始めた頃、思い切って105インチに持ち替えてみたのです。そこで感じた変化は、数値以上の衝撃でした。
1. 守備範囲が「半歩分」広がる安心感
100インチを使っていた時は、追い込まれた時にフレームショットになる場面でも、105インチなら「あと数センチ」が届き、コートに返ってくれます。スイートスポットがわずかに広いだけで、ギリギリのボールが「死に球」にならず、相手コートの深くまで押し返せる。この「半歩の余裕」が、試合後半の粘り強さに直結しました。
2. ボレーの決定力が別次元に
特にダブルスでの変化は顕著です。105インチは面安定性が高く、速い突き球に対しても面がブレにくいのが特徴。ボレーにおいて、芯を少し外しても「面が作れていれば返る」という感覚は、プレッシャーのかかる場面で大きな武器になります。タッチ系のショットも、面の大きさが心のゆとりを生んでくれるのか、面白いように決まり始めました。
3. 「疲れない」という最大のパフォーマンスアップ
2時間を超える練習の終盤、100インチでは振り遅れが目立ち始めていたのが、105インチ(特に軽量モデル)に変えてからは最後までスイングスピードが落ちません。ラケットがパワーを補ってくれる分、力みが取れ、結果的にショットの精度が安定するという好循環が生まれました。
100インチ vs 105インチ:数値以上の「大きな壁」とは?
「たった5インチの差でしょ?」と思うかもしれませんが、実際に使ってみるとその差は歴然です。
- 反発力とパワーの質: 105インチモデルの多くは、フレームがやや厚めに設計されています。これにより、軽いスイングでもボールが勝手に飛んでいく「オートマチック感」が得られます。
- 振り抜きの違い: 面が大きくなる分、空気抵抗は増えますが、近年のモデルはフレーム形状の工夫でこれを解消しています。むしろ、軽量化されているモデルが多いので、操作性は向上するケースがほとんどです。
【タイプ別】失敗しない105インチのおすすめ厳選3選
実際に多くのプレイヤーが「これに変えて正解だった」と口を揃える、信頼のモデルをご紹介します。
王道のバランス型:ヨネックス EZONE 105
「シリーズ史上最大のスウィートエリア」を謳うだけあり、105インチとは思えないほどのパワーを秘めています。ヨネックス独自のアイソメトリック形状により、実質的には107〜108インチくらいの安心感がありますが、打球感は非常にシャープ。100インチからの移行で最も違和感が少ないモデルです。
スピン&パワー重視:ダンロップ SX 600
スピン系ショットを武器にしたいならこれ一択。105インチの面サイズに、弾きの良さと強烈なスピン性能が同居しています。ネットより高い軌道で安定して深く打ち込みたい、ストローカーの方にぜひ試してほしい一本です。
柔らかい打球感重視:プリンス O3 Legacy 105
「肘や手首に優しいラケットを探している」という方に。プリンス独自のO3(穴あき)構造が不快な振動を徹底的にカットしてくれます。ホールド感が強く、ボールを一度掴んでから放り出すような感覚は、病みつきになる心地よさです。
105インチを使いこなすためのガット設定
面が大きくなる分、100インチと同じ感覚で打つと「飛びすぎる」と感じることがあります。その場合は、以下の調整を試してみてください。
- テンションを上げる: 普段より2〜3ポンド高めに張ることで、飛びを抑え、コントロール性を高めることができます。
- ナイロンとポリの使い分け: 柔らかさを求めるならナイロンマルチが最高ですが、もし飛びすぎを抑えたいなら、細めのポリエステルガットを試すのも手です。
まとめ:105インチは「賢いプレイヤー」の選択
105インチを選ぶことは、決して「楽をしている」わけではありません。自分のフィジカルを補い、テニスの戦略的な楽しさを最大化するための「賢い投資」です。
もし今、自分のテニスに閉塞感を感じているなら、一度そのこだわりを捨てて105インチを手に取ってみてください。きっと、もっと自由で楽しいテニスが待っているはずです。
次は、あなたのプレースタイルに合わせたテニスガットの選び方についてアドバイスしましょうか?


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