「300gのラケットだと、速いボールを打ち返した時に面がブレる気がする。でも、320gのツアーモデルを振り切る自信はない……」
そんな悩みを抱える中上級プレーヤーにとって、315gという重量はまさに「黄金のスペック」です。私自身、長年300g(いわゆる黄金スペック)を愛用してきましたが、思い切って315gに移行したことで、テニスの質が劇的に変わりました。
今回は、実際に315gを使い込んで分かったリアルな体験談をもとに、そのメリット・デメリット、そして2026年現在選ぶべき名器たちを徹底解説します。
315gに変えて体感した3つの劇的な変化
300gからわずか15gの増量。数字で見れば微々たるものですが、コートに立つとその差は歴然でした。
1. 相手の強打が「怖くなくなる」安定感
一番の驚きは、相手の重いショットに対する返球のしやすさです。300gの時は、しっかり構えて打ちにいかないと面が負けて弾かれてしまう感覚がありました。しかし、315gにしてからは、ラケット自体の慣性重量が増えたおかげで、当てるだけで「壁」のようにボールを跳ね返してくれます。特にカウンターショットの精度が上がり、守備範囲が広がったのは大きな収穫でした。
2. サーブの球威が「勝手に」上がる
筋力で振ろうとするのではなく、ラケットの重さに任せて振り下ろすだけで、バウンド後のボールの伸びが明らかに変わりました。練習相手からも「前より球が重くなって取りづらい」と言われるようになり、サービスエースの数が増えたのを実感しています。
3. ボレーの「ひと押し」が効く
ダブルスの並行陣において、315gの恩恵を最も感じたのがボレーです。相手の鋭い突き球に対しても、ラケットが弾かれることなく、ズバッと深い位置にコントロールできます。300gの時よりも「面を作るだけ」で良いショットが打てるため、余裕を持ってプレーできるようになりました。
決して楽ではない?315gの「甘い罠」と向き合う
もちろん、良いことばかりではありません。15gの重みは、牙を剥くこともあります。
試合後半の「振り遅れ」問題
練習の最初の30分は最高に気持ちよく打てます。しかし、試合の3セット目、足が止まってきた時にその重さが牙を剥きます。腕だけで振ろうとすると、如実にスイングスピードが落ち、振り遅れの原因になります。315gを使いこなすには、腕の力ではなく「体幹を使ったスイング」と「早めの準備」が不可欠です。
「トップライト」なら重さを感じない?
実は、315gでも操作性が良いラケットには秘密があります。それは「バランスポイント」です。私が愛用しているHEAD Radical PROのように、重心が手元に近い(トップライトな)設計であれば、300gのラケットよりもスイング自体は軽く感じることさえあります。スペック表を見る際は、重量だけでなくバランス(310mm前後がおすすめ)もチェックするのがコツです。
【2026年最新】今、選ぶべき315gの厳選モデル
実際に私が打ち込み、信頼を置いているモデルを3つ紹介します。
- HEAD Radical PRO「万能」という言葉が最も似合う一本。315gとは思えない操作性の高さがあり、ボレー、ストローク、サーブのどれをとっても隙がありません。乗り換えの第一候補として間違いありません。
- Wilson Pro Staff 100伝統のホールド感はそのままに、100平方インチの面サイズが適度なパワーを与えてくれます。芯で捉えた時の「吸い付くような打球感」は、一度味わうと病みつきになります。
- HEAD Speed PROストリングパターンが18×20と細かく、抜群のコントロール性能を誇ります。315gの重量を乗せてハードヒットしても、コート内にきっちり収まってくれる安心感は随一です。
まとめ:315gは「技術のステップアップ」への最短ルート
今のラケットに「軽さゆえの不安」を感じているなら、315gへの挑戦はあなたのテニスを一段上のステージへ引き上げてくれるはずです。
確かに最初は疲れを感じるかもしれませんが、それは正しいスイングを身につけるための良い負荷でもあります。試打をする際は、ぜひ「疲れてきた頃の自分」を想像しながら、2セット分くらいしっかりと打ち込んでみてください。その時、まだ「打ち負けない」感覚が残っているなら、それがあなたの運命の一本です。


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