「テニスを始めよう!」と思い立ち、スポーツ用品店へ足を運んだものの、ずらりと並んだラケットのスペック表を見て立ち尽くしてしまった経験はありませんか?100平方インチ、300g、G2……。これらは単なる数字ではなく、あなたのテニスライフが「楽しい上達」になるか「怪我との戦い」になるかを左右する重要な境界線です。
今回は、数多くの初心者が陥りがちな失敗談を交えながら、自分にぴったりの1本を見つけるためのサイズ選びを徹底解説します。
1. フェイスサイズ(面の大きさ):迷ったら「100」が正解な理由
ラケットの顔とも言えるフェイス面積。一般的には95〜110平方インチ程度が主流ですが、初心者から中級者まで最も推奨されるのは100平方インチです。
「小さい方がかっこいい」の罠
私がテニスを始めたばかりの頃、プロ選手に憧れて95平方インチのいわゆる「ツアーモデル」を手にしたことがあります。しかし、これが大きな間違いでした。面が小さいと空気抵抗が少なく振り抜きは良いのですが、スイートスポットが極端に狭いのです。少しでも芯を外すとボールは飛ばず、手首に嫌な振動だけが残りました。
結局、バボラ ピュアドライブのような100平方インチの「黄金スペック」に戻したところ、面白いようにボールが飛ぶようになり、テニスが何倍も楽しくなりました。まずは「当たる安心感」を手に入れることが、上達への最短ルートです。
2. グリップサイズ(太さ):意外と知らない「怪我」との関係
グリップサイズは、手の大きさに合わせて選ぶ非常に繊細なパーツです。日本では主にG1(細め)、G2(標準)、G3(太め)が展開されています。
選び方の黄金ルール
ラケットを握ったときに、**「薬指と手のひらの間に、反対の手の人差し指がちょうど1本入る」**くらいの隙間があるのが理想的です。
- 細すぎるとどうなる?かつてのスクール生に「細い方が握り込みやすいから」と無理にG1を使っていた男性がいました。しかし、インパクトの瞬間にラケットが手の中でぐるりと回ってしまうため、それを防ごうと無意識に強く握りすぎてしまい、結果として「テニス肘」を発症してしまいました。
- 迷ったら「細め」を選ぶのもアリ太すぎるものを細くすることはできませんが、少し細いと感じる場合はヨネックス ウェットスーパーグリップなどのオーバーグリップテープを重ね巻きすることで微調整が可能です。
3. 重さとバランス:数字上の「軽さ」に騙されない
「軽いラケットの方が振りやすくて楽そう」と思われがちですが、実はここにも落とし穴があります。
軽いラケットは「相手のボール」に負ける
以前、255gの超軽量ラケットを使っていた女性ジュニアが、「速いボールを打ち返すとラケットが弾かれる感覚がある」と悩んでいました。実は、ラケットの重さは「壁」のような役割を果たします。ある程度の重さがあることで、相手のボールの勢いに打ち負けず、リラックスしたスイングでもボールが飛んでくれるのです。
【推奨される重さの目安】
- 一般男性: 290g〜300g
- 一般女性: 275g〜285g
もし体力に自信がない方でも、ウィルソン ウルトラのようなバランス設計が優れたモデルを選べば、数字ほどの重さを感じずに力強いショットを打つことができます。
4. 【チェックリスト】あなたに最適なサイズ診断
これまでのポイントを踏まえ、あなたのタイプに合わせた失敗しない組み合わせをまとめました。
| タイプ | フェイス面積 | 重さの目安 | グリップ |
| 標準的な成人男性 | 100インチ | 300g | G2 or G3 |
| 標準的な成人女性 | 100インチ | 280g | G1 or G2 |
| ジュニア(中学生〜) | 100インチ | 270g〜285g | G1 |
| シニア・力に自信がない方 | 105インチ | 260g〜270g | G1 or G2 |
5. まとめ:最後は「直感」を大切に
カタログの数字を理解したら、最後はぜひショップで実物を手に取ってみてください。ヘッド スピードのような人気モデルでも、実際に振ってみると「あ、これだ」としっくりくる感覚があるはずです。
スペックはあくまで「失敗しないためのガイドライン」。その上で、自分が「このラケットを持ってコートに立ちたい!」と思えるデザインやフィーリングを大切にしてください。それが、あなたのテニスを一番熱くさせてくれるはずです。
次のステップとして、実際に自分に合うラケットの具体的なモデル名をいくつかリストアップしてみましょうか?


コメント