テニスを始めようと決めた時、最初に突き当たる壁が「ラケットの価格差」です。スポーツ用品店に行けば5,000円のレジャー用がカゴに盛られている一方で、壁に飾られた最新モデルは35,000円を超えていることも珍しくありません。
「高いラケットは何が違うの?」「初心者がいきなり3万円出すのはもったいない?」そんな疑問を解消するために、テニス歴15年の私が自身の失敗談を交えながら、2026年現在のリアルな相場観を徹底解説します。
1. テニスラケットの価格帯別・徹底比較
結論から言うと、テニススクールに通ったり、試合に出たりすることを考えているなら、相場は25,000円〜35,000円です。
5,000円〜10,000円:レジャー・入門用
ホームセンターや大型量販店で見かけるモデルです。多くは「アルミ製」で、一言で言えば「重いのに飛ばない」のが特徴。
- 体験談: 私も中学時代、最初に5,000円のラケットを買いました。しかし、数回打つだけで手首にビリビリと振動が残り、1ヶ月後には手が痛くて練習できなくなりました。スクールのコーチからも「怪我をするから買い替えて」と言われた苦い経験があります。
15,000円〜25,000円:型落ち・コスパモデル
1〜2年前に発売された競技用モデルの在庫処分品や、素材を少し抑えた中級モデルです。
- 賢い選択: Yonex VCOREやBabolat Pure Driveなどの超人気シリーズでも、新作が出た直後は旧モデルがこの価格帯まで下がります。性能は現行品と遜色ないため、予算を抑えつつ本格的に始めたい人には最もおすすめのゾーンです。
30,000円〜40,000円:最新・競技用フラッグシップ
プロ選手が使用するのと全く同じテクノロジーが詰まった最新モデルです。
- メリット: 振動吸収性に優れ、軽い力でボールが深く飛んでくれます。Wilson UltraやHead Speedの最新版などは、体への負担が少なく、上達のスピードを劇的に早めてくれます。
2. 実は「本体代」だけじゃない!初期費用の落とし穴
初めてラケットを買う際に見落としがちなのが、ラケット本体以外にかかる費用です。多くの場合、競技用ラケットは「フレームのみ」で販売されています。
- ガット(ストリング)代: 約2,000円〜4,500円。Luxilon Alu Powerのような高級ガットから、初心者向けのナイロンガットまで様々です。
- 張り工賃: 約1,500円〜2,000円。
- グリップテープ: 約300円〜500円。滑り止めとして必須です。Yonex Super Grapが定番中の定番。
【合計予算の目安】
ラケット本体価格にプラスして、最低でも5,000円程度は上乗せして予算を組んでおくのが正解です。
3. レベル別:あなたが投資すべき金額の正解
初心者・週1スクール生
予算:25,000円〜30,000円
「初心者だから安いのでいい」はテニスにおいて最も危険な考え方です。良いラケットはスイートスポット(綺麗に飛ぶエリア)が広く、フォームが固まっていない初心者を助けてくれます。最初からBabolat Pure Aeroのような定評のあるモデルを選ぶことで、無駄な買い替え費用を防げます。
中級者・市民大会出場を目指す方
予算:30,000円〜(×2本)
試合に出るようになると、試合中にガットが切れるリスクが出てきます。全く同じモデルを2本揃えるのが理想的です。このレベルになるとYonex EZONEのような、よりパワーとコントロールを両立した現行モデルへの投資が勝利への近道になります。
ジュニア(小学生以下)
予算:10,000円〜18,000円
子供の場合は身長に合わせてサイズアップしていく必要があるため、無理に最高級品を狙う必要はありません。ただし、成長期の手首を守るため、安すぎるアルミ製ではなくカーボン製のジュニアモデルを選んであげてください。
4. 1円でも安く、賢く手に入れる3つのテクニック
- セールの時期を狙う: テニス業界は全豪(1月)や全仏(5月)など、グランドスラムの時期に合わせて新作が出ることが多いです。その直前は旧モデルの投げ売りが始まります。
- ECサイトのポイント活用: 楽天やAmazonの大型セール時に購入すると、実質数千円引きで購入可能です。
- 「中古」という選択肢: メルカリ等でも探せますが、ヒビが入っているリスクもあります。信頼できる中古専門店で「Aランク」以上のWilson Pro Staffなどを探すと、掘り出し物に出会えるかもしれません。
まとめ:後悔しないための最終チェック
「テニスラケットの相場=自分のやる気への投資額」と言っても過言ではありません。
- 趣味として長く続けたいなら、本体2.5万円以上のモデルを。
- 本気で上達したいなら、最新の3万円台を。
迷ったら、まずはスクールでBabolatやYonexのラケットを数種類レンタルしてみてください。実際にボールを打った時の「あ、これなら楽に飛ぶ!」という直感こそが、あなたにとっての正解の価格帯を教えてくれるはずです。
次は、あなたのプレースタイルにぴったりのガット選びについて詳しく解説しましょうか?


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