テニスのプレー中、サイドステップを踏んだ瞬間に足首が「グニャッ」となるあの恐怖。一度でも捻挫を経験すると、思い切った踏み込みができなくなりますよね。私もかつて激しい切り返しで足首を痛め、数ヶ月コートから遠ざかった苦い経験があります。
実は、テニスシューズ選びを「軽さ」や「デザイン」だけで決めてしまうのは非常に危険です。捻挫のリスクを最小限に抑え、コート上で縦横無尽に動くためには、足元を支える「剛性」と「安定性」こそが生命線になります。
今回は、捻挫の不安を解消して全力でプレーを楽しむための、シューズ選びの真実をお伝えします。
捻挫を防ぐためにチェックすべき「3つの構造」
多くのテニスプレイヤーを見てきて確信しているのは、捻挫しにくい靴には共通の「形」があるということです。
1. アウトトリガーの張り出し
靴底の外側をじっくり見てください。ソールが少し外側に張り出しているものがあります。これが「アウトトリガー」です。横方向への強い負荷がかかった際、この張り出しが支えとなり、足が外側に倒れ込むのを物理的に防いでくれます。
2. シャンク(土踏まずの剛性)
シューズの土踏まず部分を手で捻ってみてください。簡単に雑巾のように絞れてしまう靴は要注意です。ここに強固なパーツが入っているモデルは、激しいフットワークでも靴のねじれを抑制し、足首への負担を逃がしてくれます。
3. アッパーのホールド感
足首周りやサイドの素材が柔らかすぎると、中で足が遊んでしまいます。ガッチリと足を包み込み、左右に振られた時もしっかりと足を定位置に留めてくれる「剛性の高いアッパー」が、結果として足首を守る盾になります。
安定性に定評のある、信頼のモデル
実際に私が履き比べ、多くのプレイヤーからも「安定感が違う」と支持されているモデルを紹介します。
まず、圧倒的な安定感を求めるならアシックス GEL-RESOLUTIONシリーズが筆頭です。特にベースラインで粘り強く動くタイプの人には、このシューズの「横方向への強さ」は魔法のように感じるはずです。
もう少し軽快さも欲しいという方には、ミズノ ウエーブエクシードや、ホールド感に優れたヨネックス パワークッション エクリプションも選択肢に入ります。これらは足との一体感が強く、急停止した時の安心感が段違いです。
意外と盲点!「履き方」ひとつで捻挫は防げる
せっかく良い靴を選んでも、履き方が適当では宝の持ち腐れです。
- 「ヒールロック」を活用する: シューレース(靴紐)の一番上にある、余っているように見える穴。ここを使って結ぶことで、かかとが浮きにくくなり、シューズとの一体感が劇的に向上します。
- 靴紐は毎回結び直す: 脱ぎ履きしやすいように紐を緩めたままにしていませんか?足首を固定するには、甲の部分からしっかり締め上げることが不可欠です。
また、インソールの変更も効果的です。シダス インソールなどの高機能なものに替えるだけで、足裏のアーチがサポートされ、着地時のグラつきをさらに抑えることができます。
寿命が来たら、迷わず買い替えを
最後に大切なのが「引き際」です。ソールの溝がなくなっていたり、アッパーが伸び切ってフニャフニャになっていたりしませんか?
劣化したシューズは、本来のサポート機能を失っています。「まだ履ける」という油断が、最大の怪我の原因です。足首を守るための投資だと考え、半年に一度(頻度が高い方は3ヶ月に一度)はシューズの状態を厳しくチェックしましょう。
捻挫の恐怖から解放されれば、あなたのテニスはもっとアグレッシブに、もっと楽しくなるはずです。
この記事があなたの足元を守る一助となれば幸いです。次は、さらに足首の安定感を高めるための「サポーターの選び方」についても詳しくお話ししましょうか?


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