「お店で試着した時は最高だったのに、いざコートで動いたら小指が痛い…」「履き込むうちにガバガバになってきた気がする」
テニスプレイヤーなら一度は経験するこの悩み。実は、テニスシューズが「伸びる」かどうかは、素材の特性とあなたの足の相性で決まります。今回は、私が長年のプレー経験とギア選びで学んだ「シューズの伸び」との付き合い方、そして「きつい」を解消する具体的なテクニックを本音で語ります。
テニスシューズは本当に伸びるのか?素材別の「馴染み」を検証
結論から言うと、現代のテニスシューズは**「劇的にサイズが変わるほどは伸びない」**のが基本です。しかし、激しいフットワークを繰り返すうちに、アッパー素材が足の形に合わせてわずかに変形します。これを「馴染む」と呼ぶか「伸びる」と呼ぶかは微妙なラインですが、素材によってその度合いは全く異なります。
- メッシュ・ニット素材(柔軟性重視)最近主流の軽量モデルに多いタイプです。足当たりが非常にソフトで、横幅に関してはかなり柔軟に広がってくれます。アシックス ソリューションスピード FFのようなモデルは、足への追従性が高く、履き始めに「少しタイトかな?」と感じても、数回プレーすれば吸い付くようなフィット感に変わります。
- 人工皮革・樹脂コーティング(耐久性重視)ハードコートで踏ん張るプレイヤー向けのアディダス バリケードなどは、剛性が高く設計されています。これらは型崩れを防ぐために作られているため、ほとんど伸びません。ここでサイズを妥協すると、いつまで経っても指先が痛いまま…という悲劇を招きます。
「きつい、痛い」を自力で解決!シューズを安全に伸ばす3つの方法
「もう買ってしまった、でも痛くて履けない!」という時の最終手段を紹介します。無理に伸ばすとシューズの寿命を縮めるので、慎重に行ってください。
1. 専用器具「シューストレッチャー」で物理的に広げる
もっとも確実なのが、シューストレッチャーを使う方法です。特にピンポイントで小指が当たる場合は、付属のダボ(突起)を装着して、その部分だけを内側から押し広げます。一晩放置するだけで、驚くほどプレー中のストレスが軽減されますよ。
2. 厚手の靴下で「室内慣らし」
新品のままいきなり試合に出るのは無謀です。ヨネックス テニスソックスのような厚手の靴下を履き、家の中で少し歩き回るだけでも、自分の体温と圧力でアッパーがわずかに柔らかくなります。
3. シューレース(靴紐)の通し方を変える
紐をすべて同じ強さで締めていませんか?指先が痛いなら、一番つま先側の穴を飛ばして通す、あるいはつま先部分だけ緩めに通すだけでも、解放感がまるで変わります。
逆に「伸びて緩くなった」時はどうすべき?
「買った当初は完璧だったのに、最近足が遊んでしまう」という場合は、素材が伸び切って保持力が低下しています。
- インソールを新調するシダス インソールなどの高機能なものに替えると、足裏の隙間が埋まり、フィット感が劇的に復活します。
- 「ヒールロック」という結び方を試すかかとが浮く感覚があるなら、一番上の余っている穴を活用して輪っかを作る「ヒールロック」を試してください。足首周りが固定され、シューズが伸びていても安定した動きが可能になります。
結論:伸びることを期待して「小さめ」を買うのは絶対にNG
「履いているうちに伸びるから、少しきつめがいい」というアドバイスを信じるのは危険です。テニスは急激なストップが多いため、つま先に5mm〜1cm程度の余裕(捨て寸)がないと、爪が真っ黒に死んでしまいます。
私の経験上、**「横幅(ワイズ)は多少馴染むが、縦の長さは絶対に伸びない」**と断言できます。次にシューズを選ぶ際は、ミズノ ウェーブエクシードのような幅広設定があるモデルも視野に入れ、最初から「痛くない」ジャストサイズを選んでください。
最高のパフォーマンスは、足元のストレスをゼロにすることから始まります。
次は、あなたの足の形(幅広・甲高など)に合わせて、具体的におすすめのシューズブランドをご提案しましょうか?


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