「テニスラケットの幅(フレーム厚)なんて、数ミリの差でしょ?」と侮っていませんか?実は、この数ミリが「ボールがコートに収まるか」「肘を痛めないか」を左右する、ラケット選びで最も重要な生命線です。
カタログに並ぶ「22mm」や「26mm」といった数字。今回は、実際に10本以上のラケットを使い込んできた経験をもとに、フレーム厚がプレーに与えるリアルな影響と、あなたに最適な一本の選び方を徹底解説します。
【基礎知識】テニスラケットの「幅(フレーム厚)」3つのカテゴリー
ラケットの横顔=フレーム厚は、大きく分けて3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を整理してみましょう。
| カテゴリー | 幅(フレーム厚) | 反発力 | コントロール | 主な対象者 |
| 薄ラケ | 17mm~22mm | 低い | 非常に高い | 競技者・ハードヒッター |
| 中厚(ちゅうあつ) | 23mm~25mm | 高い | バランスが良い | 初心者〜上級者まで万能 |
| 厚ラケ | 26mm~30mm以上 | 非常に高い | やや難しい | 初級者・シニア・ダブルス派 |
【体験談・本音】フレーム厚が変わると「打ち心地」はどう変わる?
スペック表の数字だけでは見えてこない、コート上で感じる「生の声」をお伝えします。
薄ラケの体験:自分の腕が延長されたような感覚
私が Wilson プロスタッフ を使った時に驚いたのは、その「しなり」です。フレームが薄い分、ボールが当たった瞬間にラケットがグニャッとたわみ、ボールを「潰している」感触が手にダイレクトに伝わります。
自分の力でしっかりスイングしないとボールは飛びませんが、フルスイングしてもコートの隅に吸い込まれるような安心感は、薄ラケならではの快感です。
中厚の体験:現代テニスの「黄金のバランス」
Babolat ピュアドライブ や YONEX EZONE に代表される24mm〜26mm付近のラケットは、まさに万能です。
実際に試合で使うと、守備に回された時の「あと一歩」で当てただけのボールが、フレームの反発力で深く返ってくれます。スピンもかけやすく、現代のスピードテニスにおいて最も恩恵を感じる厚さです。
厚ラケの体験:ボレーが楽しくなる「魔法の杖」
Dunlop LX800 のような厚ラケを試した際、一番の衝撃はボレーの安定感でした。相手の速いショットに対しても、面をセットするだけで「パンッ」と弾き返してくれます。
筋力に自信がなくても、コンパクトなスイングで鋭い球が打てるため、ダブルス中心のプレーヤーにとっては大きな武器になると確信しました。
失敗しないための「幅」の選び方
1. 初心者は「中厚(24mm〜26mm)」からスタート
最初から薄いラケットを選ぶと、ボールが飛ばずに無理に力んでしまい、フォームを崩す原因になります。まずは「楽に飛ばす楽しさ」を味わえる中厚を選びましょう。
2. スイングスピードが上がってきたら「薄め」を検討
「振れば振るほどアウトしてしまう」と感じ始めたら、フレームを少し薄くするサインです。23mm前後のモデルに切り替えることで、思い切ったスイングが可能になります。
3. 体への負担を考えるなら「最新のしなる厚ラケ」
一般的に「フレームが厚い=硬くて振動がくる」と思われがちですが、最近は Wilson CLASH のように、厚みがあっても驚くほど柔らかく、肘に優しいモデルも登場しています。「厚い=上級者向けではない」という固定観念は捨ててOKです。
まとめ:あなたの「振り抜き」に合う幅を見つけよう
テニスラケットの「幅」選びは、あなたのプレースタイルを決定づける重要なプロセスです。
- コントロールと打球感を極めたいなら「薄め」
- 攻守のバランスを勝ちたいなら「中厚」
- 少ない力で効率よく飛ばしたいなら「厚め」
まずは、多くのショップで基準となっている「24mm」の中厚ラケットを試打してみてください。そこから「もう少し飛ばしたいか、抑えたいか」を感じ取ることが、理想の一本に出会う最短ルートです。
次は、あなたの握り方に合った「グリップサイズの選び方」についてもチェックしてみませんか?


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