「今のラケット、スペック数値上は重くないはずなのに、なぜか振り抜きが悪い気がする…」そんな違和感を抱えていませんか?その原因は総重量ではなく「バランス」にあるかもしれません。
今回は、グリップ寄りに重心がある「トップライト」のラケットに焦点を当て、実際に私が長年使い込んできた中で感じた劇的な変化や、選ぶ際の落とし穴について本音で解説します。
テニスラケットの「トップライト」とは?基礎知識をサクッとおさらい
テニスラケットには、重心がどこにあるかを示す「バランスポイント」という指標があります。一般的に、ラケットの全長(約68.6cm)の中間よりも手元側に重心があるものを「トップライト」と呼びます。
数値で言うと、バランスポイントが310mm〜320mm以下のモデルがこのカテゴリーに属します。たとえ総重量が300g以上あったとしても、重心が手元にあることで、スイングした瞬間に「あれ、軽い?」と錯覚するほどの操作性を生み出すのが特徴です。
実体験レビュー:トップライトに変えて感じた「劇的変化」
私が実際にトップヘビー(先が重い)モデルから、Wilson Pro Staffのようなトップライトの代表格に持ち替えた際の体験談をお伝えします。
【ボレー編】「あと5cm」が届く。ネット際の反応スピードが向上
ダブルスのボレーボレーなど、至近距離での突き合いでその差は歴然でした。トップライトはとにかく「面を作るスピード」が早いです。重心が手元にあるため、瞬時にラケットをセットでき、「今の、触れたんだ!」という驚きのキャッチが増えました。ネットプレーを主体にする方にとって、この「反応の余白」は最大の武器になります。
【サーブ編】手首が使いやすく、スピン・スライスがキレる
トップヘビーは遠心力で「ドカン」と打つ感覚ですが、トップライトはラケットヘッドを自分の意志で回しやすいのが特徴です。特にセカンドサーブでしっかり回転をかけたい時、手首のプロネーションがスムーズに使いやすく、バウンド後の変化が明らかに鋭くなりました。
【ストローク編】振り遅れが激減。カウンターショットが武器に
相手の速いショットに対して、以前なら差し込まれていた場面でも、トップライトならコンパクトなスイングでパチンと合わせられます。ライジングで叩くような攻撃的なプレーにおいて、ラケットの取り回しの良さが心強い味方になってくれました。
トップライトのメリット・デメリット(本音の比較)
良いことばかりに見えるトップライトですが、もちろん弱点もあります。
| メリット | デメリット |
| ボレーの準備が圧倒的に早くなる | ボールの「伸び」を出すのに筋力が必要 |
| 操作性が良く、疲れにくい | 芯を外した時の面ブレが少し大きい |
| スイングスピードを上げやすい | 相手の重い球に打ち負けやすい |
最大のデメリットは、ラケット自体の「遠心力」を使いにくい点です。ぼーっとしていては、威力のない浅いボールになりがち。常に自分からしっかりラケットを振っていく意識が求められます。
あなたはどっち?トップライトが向いている人の特徴
以下のようなプレイスタイルの方には、トップライトが最高の相棒になるはずです。
- ネットプレー主体のダブルスプレーヤー: 素早いラケットワークが勝敗を分けます。
- 「重いラケットは好きだが、操作性も欲しい」人: 310g以上の重いモデル(例:Yonex VCORE PROなど)でも、トップライトなら振り切れます。
- 自分からガンガン振って回転をかけたい中上級者: ヘッドを走らせる感覚を重視する方に最適。
逆に、非力な方や、ラケットの重さを利用して楽にボールを飛ばしたい初級者の方は、Babolat Pure Driveのようなバランスのとれた黄金スペックや、ややトップ寄りのモデルの方が安定するでしょう。
失敗しないための選び方のコツ:重さとバランスの黄金比
トップライトを選ぶなら、まずは標準的な「300g / 320mm」を基準にしてみてください。
もし今お使いのラケットの操作性を上げたいなら、グリップエンドにKimony 鉛テープを貼って、重心を意図的に手元へ寄せる「自作トップライト化」も一つの手です。
数値上のスペックだけで判断せず、実際に手にとって「ボレーの構え」を何度か繰り返してみてください。その時に感じる「ヘッドの軽さ」こそが、あなたの試合での守備範囲を広げてくれるはずです。
「操作性」を手に入れることは、テニスの戦略を大きく広げる第一歩。ぜひ、トップライトの世界を体感してみてください。
具体的に今人気のトップライトモデルをいくつかピックアップして、比較表を作成しましょうか?


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