「テニスを始めたけれど、足がすぐに痛くなる」「コートで滑って踏ん張りがきかない」……。そんな悩みを抱えているなら、今履いているシューズがあなたの足やプレースタイルに合っていないのかもしれません。
テニスは激しいストップ&ゴーを繰り返すスポーツです。1.5時間ほどの試合で、選手は数百回もの切り返しを行います。この負荷を支えるのがシューズであり、メーカーごとにその設計思想は驚くほど異なります。今回は、私が実際にコートで履き潰してきた経験をもとに、主要メーカーの比較と失敗しない選び方を徹底解説します。
失敗しないテニスシューズ選びの3条件
スペック表を見る前に、まずは自分の環境を整理しましょう。
- サーフェス(コートの種類)を特定する日本の一般プレーヤーに最も多い「砂入り人工芝(オムニ)」なら、独自のパターンを持つオムニ・クレー用が必須です。これをオールコート用で代用すると、面白いように滑って転倒のリスクが高まります。
- 自分の「足型」を知る日本人に多い「幅広・甲高」タイプなのか、欧米人に多い「細身・低甲」タイプなのか。これがメーカー選びの最大の分岐点になります。
- プレースタイルとの相性ベースラインで粘るタイプなら「安定性」重視の重めのモデル、ネットに果敢に出るタイプなら「軽量・反発性」重視のモデルが武器になります。
主要テニスシューズメーカーの徹底比較
実際に履いて感じた各社の「個性」を、生の声としてお届けします。
ASICS(アシックス):迷ったらこれ、という絶対的信頼
多くのアマチュアからプロまでが「最後に行き着く」のがアシックスです。特筆すべきは、かかと部分のホールド感。激しい左右の動きでも、靴の中で足が遊ぶ感覚が一切ありません。
特にアシックス ゲルレゾリューションシリーズは、横方向への安定性が凄まじく、ハードな練習でも足の疲労度が明らかに軽減されます。一方、スピードを追求するならアシックス ソリューションスピードが、羽が生えたような軽さを提供してくれます。
YONEX(ヨネックス):日本人の足を知り尽くした安心感
「パワークッション」という独自素材は伊達ではありません。生卵を落としても割れずに跳ね返るという広告通り、着地時の衝撃吸収性は随一です。
また、ヨネックスは「ワイドモデル(4E)」のラインナップが豊富。他社では足の横幅がキツくて諦めていた方でも、ヨネックス パワークッション フュージョンレブなら、包み込まれるようなフィット感を得られるはずです。
NIKE(ナイキ):圧倒的な加速力とデザイン
ナイキは、とにかく「一歩目の速さ」を求めるプレーヤーに向いています。タイトな設計が多く、足との一体感が非常に高いのが特徴です。ナイキ コート エア ズーム ヴェイパーは、まるでランニングシューズのような軽快さで、コートを縦横無尽に駆け回る攻撃的なプレーをサポートしてくれます。ただし、幅広の方はワンサイズ上げるなどの工夫が必要です。
MIZUNO(ミズノ):素足感覚を大切にする実力派
部活動生に愛用者が多いミズノは、地面を掴む「接地感」が抜群です。クッションで誤魔化さない、ダイレクトな操作性を好むならミズノ ウエーブエクシードがおすすめ。耐久性も高く、毎日ハードに練習する人にとってコスパ最強の選択肢と言えるでしょう。
【体験談】シューズを変えてから変わったこと
私自身、以前は「デザイン重視」で海外メーカーの細身モデルを履いていました。しかし、小指の付け根が常に圧迫され、試合の後半には足の裏が攣るような痛みに襲われていました。
そこで、自分の足型を測定し直し、アシックス コート FFに履き替えたところ、嘘のように痛みが消失しました。驚いたのは、痛みだけでなく「切り返しの速度」が上がったことです。足がしっかり固定されることで、地面を蹴る力がロスなく伝わるようになったのです。
まとめ:あなたの相棒はどれ?
- 「安定感と疲れにくさ」を求めるなら: アシックス
- 「幅広の足に合う、優しい履き心地」なら: ヨネックス
- 「圧倒的なスピードとスタイル」なら: ナイキ
- 「耐久性と素足に近い感覚」なら: ミズノ
テニスシューズは、あなたを勝利に導く最も大切なギアです。まずはショップでテニスソックスを履いた状態で試着し、かかとのフィット感を確かめてみてください。
一歩目が変われば、テニスはもっと楽しくなります。あなたにぴったりの一足が見つかることを願っています。


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