テニスコートに到着して、いざ試合開始という時に「靴紐を結び直すのが面倒だな」と感じたことはありませんか?あるいは、激しいフットワークの最中に紐がほどけ、ヒヤッとした経験がある方も多いはずです。そんなストレスから解放してくれるのが、ダイヤル(BOAシステムなど)を回すだけで瞬時にフィット感を調整できるダイヤル式シューズです。
私自身、長年紐タイプのシューズを愛用してきましたが、一度ダイヤル式に履き替えてからは、その圧倒的な利便性と「ミリ単位で締まる」ホールド感の虜になりました。今回は、実体験に基づいたリアルな使用感を含め、今選ぶべき一足をご紹介します。
なぜ今、ダイヤル式のテニスシューズが選ばれているのか
かつては「ダイヤル式はホールド力が弱い」「競技用には不向き」と言われた時期もありました。しかし、最新のモデルはその常識を覆しています。
最大のメリットは、何と言っても「均一な締め付け」です。紐の場合、どうしても足首に近い部分はきつく、つま先の方は緩くなりがちですが、ダイヤル式はワイヤーが連動して足全体を包み込むようにフィットします。特にジュニア層やシニア層にとっては、力の弱い指先で紐を力一杯引く必要がないため、常にベストなパフォーマンスを発揮できる状態を作れるのです。
メリットとデメリットのリアルな比較
実際にコートで走り回ってみて感じた、忖度なしのポイントをまとめました。
【メリット】
- 準備と片付けが秒速: ダイヤルをパチっと引くだけで開放されるため、休憩中に足を休めるのも一瞬です。
- ほどける不安がゼロ: 試合の重要な局面で紐がほどけるリスクを物理的に排除できます。
- 微調整が簡単: プレイ中に少し足が浮く感じがしたら、カチカチっと1、2クリック回すだけで理想の締まり具合に戻せます。
【デメリット】
- 部分的な調整が難しい: 「甲の部分だけ緩めて、足首だけ締めたい」といった極端な調整は、一本のワイヤーで締める構造上、紐タイプに軍配が上がります。
- 重量感: ダイヤルパーツの分、超軽量モデルを求める方には少し重く感じられるかもしれません。
プロ視点で選ぶ!今チェックすべき人気モデル
現在、主要メーカーからは「これなら試合でも戦える」という高性能なダイヤル式が登場しています。
まず、安定性を重視するならアシックス テニスシューズ GEL-RESOLUTION 9 BOAが筆頭候補です。横方向への激しい切り返しでも足がブレず、ダイヤルの位置も工夫されているため、スライディング時に地面に干渉しにくい設計になっています。
日本人の足に馴染むフィット感を求めるなら、ヨネックス テニスシューズ パワークッション コンフォート ワイド ダイヤルは見逃せません。幅広設計でありながら、ダイヤルでしっかり固定できるため、外反母趾気味の方や、ゆったり履きたいけれどサポート力も欲しいという方に最適です。
機動力を重視するスピードプレーヤーには、ミズノ テニスシューズ ウエーブエクシード 5 WIDE DIALをおすすめします。軽量性に定評のあるシリーズにダイヤルが搭載されたことで、軽快な足捌きと確かなフィット感を両立しています。
失敗しない選び方のコツ
最後に、購入時にチェックしてほしいのが「ワイヤーの走り方」です。単に締め付けるだけでなく、足の甲を斜めにサポートするようなレイアウトになっているモデルは、激しいダッシュの際にも足が靴の中で遊びません。
また、オムニ・クレー用かオールコート用か、自分の通うスクールやコート環境に合わせて選ぶのは基本ですが、ダイヤル式は「少しタイトめ」のサイズを選んでも、ダイヤルの調整幅でカバーできることが多いのも隠れた利点です。
一度この「カチカチ」という心地よい操作感と、足とシューズが一体化する感覚を味わうと、もう紐には戻れないかもしれません。あなたのテニスライフをより快適にするパートナーとして、ぜひ次の一足にダイヤル式を検討してみてください。
次は、あなたの足の形や好みのプレイスタイルに合わせて、さらに具体的なサイズ感やおすすめのソックスとの組み合わせについて深掘りしてみましょうか?


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