「外のテニスコートって、どうしてこんなに滑るんだろう……」
私がテニスを始めたばかりの頃、最初にぶつかった壁はサーブでもストロークでもなく、足元の「滑り」でした。学校の部活や地域のレンタルコートに多いオムニコート(砂入り人工芝)やクレーコート(土)は、適切なシューズを選ばないと、まるで見えない氷の上でプレーしているかのような感覚に陥ります。
今回は、私が何度も転倒し、靴選びで失敗を繰り返してたどり着いた「外用テニスシューズ」の真実を、リアルな体験談と共にお伝えします。
外コートで「オールコート用」を履くのは危険?
多くの初心者の方が「とりあえずこれ一足あればどこでも大丈夫」と言われて手に取るのがオールコート用のシューズです。確かに万能ではありますが、砂がたっぷり乗ったオムニコートでは話が別です。
私が以前、オールコート用で外の試合に出場した際、左右に振られた瞬間に足が流れ、踏ん張りが効かずにポイントを落としただけでなく、足首を軽く捻挫してしまいました。外用、いわゆる「オムニ・クレーコート用」は、靴の裏(ソール)の溝が深く設計されており、砂をしっかりと掴んで吐き出す構造になっています。この「掴む力」があるだけで、一歩目のダッシュや急停止の安定感が劇的に変わります。
体感してわかった、メーカーごとの「外での強み」
これまでいくつものシューズを履き潰してきましたが、外コートでの信頼度が特に高かったモデルをご紹介します。
まず、圧倒的な安心感があるのはasics(アシックス) テニスシューズ GEL-RESOLUTIONシリーズです。ベースラインで粘るタイプの私にとって、このシューズの横方向への安定性は「壁」のような安心感を与えてくれました。砂の上でもエッジがしっかり効く感覚があります。
一方で、もっと軽やかにコートを駆け回りたい時に重宝したのがYONEX(ヨネックス) テニスシューズ パワークッション ソニケージでした。驚くほど軽く、後半戦で足が疲れてきた時でも、一歩がスッと前に出る感覚に助けられました。
また、足の幅が広くてなかなか合う靴がないと悩んでいた友人は、MIZUNO(ミズノ) ウエーブエクシードに変えてから「ようやく外のコートで全力で走れるようになった」と喜んでいました。
失敗しないためのチェックポイント
外用シューズを選ぶ際は、以下の3点を意識してみてください。
- ソールの「溝」を触ってみる: オムニ・クレー専用は、指を当てると指先が引っかかるような深いパターンになっています。
- アッパーの「隙間」をチェック: 砂が入ると不快なだけでなく、靴の中で足が滑る原因になります。メッシュ部分が細かく、砂の侵入をガードしているものを選びましょう。
- 「止まりすぎ」にも注意: グリップが強すぎると今度は膝に負担がかかります。少しスライドできる感覚があるか、お店で試着して軽くステップを踏んでみるのが一番です。
最後に
「たかが靴」と思うかもしれませんが、外のテニスにおいてシューズはラケット以上に勝敗を左右する「武器」になります。滑る不安がなくなるだけで、ボールに集中でき、プレーの質は格段に上がります。
あなたのホームコートが砂や土なら、ぜひ専用の一足を手に入れて、あの「ピタッと止まれる感覚」を体感してみてください。
次は、実際に私が愛用しているソックスとの組み合わせや、シューズを長持ちさせるためのお手入れ方法について詳しくお話ししましょうか?


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