「テニスを始めたいけれど、ぶっちゃけシューズなんて動ければ何でもいいでしょ?」
もしあなたがそう思っているなら、少しだけ待ってください。かつての私も、ジム用のランニングシューズでコートに立ち、激しい横動きで見事に足首をひねり、数週間を棒に振った経験があります。
テニスは「走る」以上に「止まる」「ひねる」動作が激しいスポーツです。自分に合った一足を選ぶことは、上達への近道であると同時に、あなたの体を守るための先行投資でもあります。今回は、初心者の方が迷いがちな「どんなシューズを選べばいいのか」について、私の失敗談を交えながら深掘りしていきます。
1. 種類が多すぎる!まずは「コートの種類」で絞り込もう
テニスシューズ選びで最も大切なのは、ブランドでもデザインでもなく「どのコートでプレーするか」です。これを見誤ると、氷の上を歩くように滑ったり、逆にブレーキがかかりすぎて転倒したりします。
- オムニ・クレーコート用日本のテニスクラブや学校で最も一般的な、砂入り人工芝(オムニ)や土(クレー)のコート向けです。ソール(底)に細かな溝があり、砂の上でもしっかり地面を掴んでくれます。私は最初、アシックス ゲルレゾリューション オムニ・クレーを履いた時に、そのグリップ力の差に驚きました。
- オールコート用主にハードコート(コンクリートのような硬い面)向けに設計されています。クッション性が高く、足への衝撃を和らげてくれます。「どこでも使える」と思われがちですが、砂の多いオムニコートでは滑りやすいので注意が必要です。
- カーペット用インドアのテニススクールに多い、絨毯のようなコート専用です。あえて溝をなくすことで、引っかかりによる転倒を防ぎます。
2. 失敗しないテニスシューズの選び方 3つの重要ポイント
スペック表を眺めるよりも、実際に足を入れた時の「感覚」を大事にしてください。
足幅(ワイズ)を確認する
日本人は幅広・甲高と言われますが、実は人それぞれ。私はずっと「幅広だから4E」と思い込んでいましたが、ヨネックス パワークッションの3Eを試したところ、中での足の遊びがなくなり、劇的に動きやすくなりました。自分の足が「スリム」なのか「ワイド」なのかを知るだけで、フィット感は激変します。
プレースタイルに合わせる
- 安定性重視: 体格が良い方や、ベースラインで粘るタイプ。
- 軽量性重視: とにかくコートを駆け回りたい、疲れにくさを重視したいタイプ。初心者なら、まずはミズノ ウエーブエクシードのような、軽さと安定性のバランスが良いモデルから入るのが無難です。
サイズ感は「捨て寸」が命
つま先に0.5cmから1.0cm程度の余裕を持たせましょう。ぴったりすぎると、急ブレーキをかけた時に親指の爪が死んでしまいます。厚手のテニス用ソックスを履いて試着するのが鉄則です。
3. 人気メーカー別!テニスシューズの特徴まとめ
実際に何足も履き潰してきた私の主観を含めた特徴をご紹介します。
- アシックス(asics)「迷ったらアシックス」と言われるほど、安定感と耐久性が抜群です。特に激しいフットワークを支える剛性は、他メーカーの一歩先を行っている印象があります。
- ヨネックス(YONEX)「パワークッション」という独自素材が、膝への負担を驚くほど軽減してくれます。練習後に足の裏が疲れやすい人には特におすすめです。
- ミズノ(MIZUNO)日本人の足型研究が凄まじく、履いた瞬間に「あ、しっくりくる」と感じるモデルが多いです。軽快に動きたいプレーヤーに愛されています。
4. 初心者のためのよくあるQ&A
Q. 普通のスニーカーでテニスをしてはダメ?
絶対にNGです。テニス特有の横の動きに対して、ランニングシューズはアッパー(布地部分)の強度が足りず、足が靴の中で流れてしまいます。最悪の場合、靴底が剥がれたり、捻挫をしたりする危険があります。
Q. 買い替えのタイミングは?
ソールの溝がツルツルになってきたら寿命です。週1〜2回のプレーなら1年前後が目安ですが、クッション性は外見以上に劣化が進みます。「最近、足の裏が疲れやすくなったな」と感じたら、テニスシューズの新調を検討してみてください。
自分にぴったりのシューズが見つかると、今まで追いつけなかったボールにあと一歩届くようになります。その「あと一歩」が、テニスをもっと楽しくしてくれるはずです。


コメント