「しっかり洗ったはずなのに、テニスコートで汗をかき始めた瞬間、あの嫌な雑巾のような臭いが漂ってくる…」
そんな経験はありませんか?お気に入りのウェアを着てモチベーションを上げたいのに、自分の放つ臭いが気になってプレーに集中できないのは本当に辛いですよね。私も以前は、バッグを開けるたびに絶望し、高価なウェアを何度も捨てようかと考えた一人です。
実は、テニスウェア特有の「ポリエステル素材」と「大量の発汗」という組み合わせは、菌にとって最高の繁殖条件。普通の洗濯機で回すだけでは、汚れの膜(バイオフィルム)に守られた菌を落とし切ることはできません。
今回は、私が試行錯誤の末にたどり着いた、テニスウェアのしつこい臭いを根こそぎ落とす「3ステップ洗浄術」と、臭わせないための予防策を詳しくお伝えします。
なぜテニスウェアは「雑巾」のような臭いがするのか?
まず、敵を知ることから始めましょう。綿のTシャツに比べて、テニスウェアがなぜこれほどまでに臭いやすいのか、それには明確な理由があります。
1. ポリエステル素材の罠
テニスウェアの主流であるポリエステルは、速乾性に優れていますが、実は「親油性(しゅうしせい)」という油を吸着しやすい性質を持っています。体から出た皮脂汚れが繊維の奥にガッチリと入り込み、通常の洗剤だけではなかなか剥がれ落ちません。
2. 菌のバリア「バイオフィルム」
繊維に残った皮脂やタンパク質を餌にして、モラクセラ菌などの雑菌が繁殖します。厄介なのは、これらの菌が自らを守るために粘着性のある「バイオフィルム(菌の膜)」を作ること。これが形成されると、乾燥した状態では無臭でも、汗で濡れた瞬間に菌が活性化し、あの強烈な臭いを放つのです。
【実践】しつこい臭いを根こそぎ落とす「3ステップ洗浄術」
一度バイオフィルムができてしまったウェアには、通常の洗濯は通用しません。以下のステップで「除菌」と「脱脂」を同時に行いましょう。
STEP1:40〜50℃のお湯を準備する
水では皮脂汚れが固まって落ちません。お風呂の温度より少し高めの**40〜50℃**のお湯を用意してください。これが、繊維にこびりついた脂を溶かし出す最大のポイントです。
STEP2:酸素系漂白剤で30分つけ置き
お湯を張ったバケツに、ワイドハイター EXパワーなどの酸素系漂白剤を溶かします。そこに裏返したウェアを入れ、30分から1時間ほど放置します。このとき、アタック 抗菌EXのような除菌力の高い液体洗剤も少量混ぜると、より洗浄力がアップします。
STEP3:洗濯機で「本洗い」
つけ置きが終わったら、液ごと洗濯機へ。このとき、他の衣類を詰め込みすぎず、水量を多めに設定するのがコツです。繊維の隙間までしっかり水が通り、浮き上がった汚れを洗い流してくれます。
臭いを発生させないための「新・洗濯習慣」
一度リセットしたウェアを二度と臭わせないために、日々のルーティンも見直しましょう。
- 脱いだらすぐに「干す」か「洗う」練習後のウェアを密閉されたテニスバッグに数時間放置するのは、菌を培養しているのと同じです。帰宅後すぐに洗えない場合は、一度ハンガーに掛けて風を通すだけでも繁殖スピードを抑えられます。
- 必ず「裏返して」洗う臭いの元となる皮脂汚れが付着しているのは、常に肌に触れている「内側」です。裏返すことで、汚れに直接水流と洗剤が届くようになります。
- 消臭に特化した洗剤を選ぶ日々の洗濯からトップ スーパーナノックス ニオイ専用などの消臭・抗菌に特化した製品を使用することで、菌の増殖を未然に防げます。
買い換えのサインとウェアの選び方
もし、お湯でのつけ置きを3回繰り返しても臭いが消えない場合、それは繊維自体がダメージを受け、汚れが構造的に入り込みすぎている「寿命」のサインかもしれません。
次にウェアを購入する際は、以下のような機能をチェックしてみてください。
- 銀イオン(Ag+)加工済みのモデル
- 消臭繊維(マキシフレッシュ等)を採用したモデル
最近はデザインだけでなく、消臭機能に特化したウェアも増えています。ウェアを新調したその日から、今回ご紹介した「お湯×つけ置き」のケアを月1回程度取り入れるだけで、お気に入りの一着を長く、快適に使い続けることができますよ。
臭いを気にせず、思い切りコートを走り回りましょう!


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