ハンドボールという激しいスポーツにおいて、唯一地面と接する「シューズ」は、パフォーマンスを左右する最も重要なギアと言っても過言ではありません。特に日本人の足型を研究し尽くしたアシックスのシューズは、部活生から日本代表クラスの選手まで、圧倒的な信頼を得ています。
私自身、長年ハンドボールをプレーしてきましたが、シューズ選び一つで切り返しの鋭さやジャンプ後の着地の安定感が劇的に変わるのを肌で感じてきました。今回は、アシックスの主要ラインナップの徹底比較と、後悔しない選び方の秘訣をお伝えします。
1. なぜハンドボール界で「アシックス」が選ばれ続けるのか
コートを縦横無尽に駆け回り、急停止とジャンプを繰り返すハンドボール。アシックスのシューズが支持される最大の理由は、その「トータルバランスの高さ」にあります。
- 日本人の足に馴染むラスト(木型): 海外ブランドに多い「幅が狭く甲が低い」形状ではなく、多くの日本人にフィットする設計です。
- 圧倒的なグリップ力: 埃の乗った体育館でもしっかり止まれる「NCラバー」の吸い付きは、一度体感すると他には戻れません。
- 衝撃緩衝材GELの安心感: 高いジャンプからの着地時に膝や腰にかかる負担を、独自のGELテクノロジーが和らげてくれます。
2. 【プレースタイル別】アシックス主要シリーズの選び方
ハンドボールはポジションによって求められる動きが異なります。自分の役割に合わせたモデルを選びましょう。
スピードとキレを重視するなら
サイドプレーヤーや、速攻で前線を駆け抜ける選手にはGEL-FASTBALL 3が最適です。非常に軽量で足馴染みが良く、素足感覚でコートを蹴り出すことができます。低い姿勢での切り返しがスムーズになるため、ディフェンスを翻弄するスピードスターに愛用されています。
剛性とクッション性を求めるなら
接触の多いポストプレーヤーや、高い打点からシュートを放つバックプレーヤーにはBLAST FF 3が心強い味方になります。中足部のねじれを抑える構造が強力で、激しいコンタクトの中でも足元がブレません。また、クッション性が高いため、大型選手の足首への負担も軽減してくれます。
初心者や外用(屋外コート)で使うなら
これからハンドボールを始める部活生や、砂の浮いた外コートでの練習にはGEL-PEAKE 2が定番です。耐久性に優れた人工皮革を多用しており、コスパも抜群。インドア・アウトドア両対応のモデルもあり、タフな練習環境でも長く使い続けることができます。
伝統のフィット感を求めるなら
「やっぱりこれじゃないと」というベテラン選手が多いのがスカイハンド JP。しなやかなエクセーヌ素材(人工スエード)が足を包み込み、履き込むほどに自分の足の一部になっていく感覚は、最新の樹脂系シューズでは味わえない魅力です。
3. 実体験から語る!サイズ選びで失敗しないためのコツ
通販や店頭で購入する際、単に「普段の靴のサイズ」で選ぶのは危険です。
- 厚手のソックスで試着する: 競技用の厚手の靴下を履いた状態で、つま先に5mm〜1cm程度の余裕があるのがベストです。
- カカトのホールド感を確認: 紐を結んだ状態で、カカトが浮かないかチェックしてください。アシックスはヒールカウンターが頑丈なので、ここが合うモデルは捻挫のリスクを減らせます。
- 夕方に合わせる: 激しい練習で足はむくみます。余裕を持ったサイズ選びが、爪下血腫(爪が黒くなること)を防ぐポイントです。
4. まとめ:最高の一足があなたのプレーを変える
「どれを選べばいいか迷う」という方は、まずはGEL-BEYOND 6のような、クッション性と安定性のバランスが取れた万能モデルから入るのも一つの手です。
アシックスのシューズは、あなたの全力のプレーを足元から支えてくれる最高のパートナーになります。自分のプレースタイルと足の形に真摯に向き合い、納得のいく一足を見つけ出してください。その一歩が、コート上での新しい景色を見せてくれるはずです。
次の一手として、お近くのショップで気になるモデルを実際に試着し、今回ご紹介した「ホールド感」をぜひ確かめてみてください。


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