完走の守護神がさらに進化。GEL-KAYANO 31を実際に履いて感じた驚きの安定感
フルマラソン完走を目指すランナーにとって、シューズ選びは相棒選びと同義です。その中でも「絶対に失敗したくない」という層から絶大な支持を集めてきたのが、アシックスのロングセラーモデルです。今回、最新作のasics gel-kayano 31を実際に手に取り、数十キロ走ってみて感じたのは、単なるアップデートを超えた「安心感の再定義」でした。
足を通した瞬間にわかる、吸い付くようなフィット感
まず驚かされたのはアッパーの質感です。asics gel-kayano 31は、エンジニアードメッシュの構造が見直されており、足全体をやさしく、かつ確実にホールドしてくれます。特に踵(かかと)周りの安定性は秀逸で、着地時のグラつきを物理的に封じ込めてくれる感覚があります。
4Dガイダンスシステムがもたらす「疲れない」魔法
このシューズの核となるのが「4Dガイダンスシステム」です。多くの安定型シューズが「硬さ」で足を支えようとするのに対し、asics gel-kayano 31は違います。土踏まず部分に配置された高弾性フォームが、疲れて土踏まずが落ち込んできた時だけ、自然にニュートラルな位置へ押し戻してくれるのです。
20kmを過ぎ、足が重くなってきた後半戦。普段ならフォームが崩れて膝に違和感が出るところですが、asics gel-kayano 31は「まだ行ける」と思わせてくれる粘り強さがありました。
前作GEL-KAYANO 30との違いは?
前作も名作でしたが、asics gel-kayano 31ではアウトソールが「HYBRID ASICSGRIP」へと進化しています。雨上がりのアスファルトでも、地面を噛むような確かなグリップ力を実感できました。また、ミッドソールの「FF BLAST PLUS ECO」によるクッション性は、沈み込みすぎず、適度な反発を返してくれます。これにより、ゆっくり走るLSDだけでなく、キロ6分前後のペースでも軽快に足が回ります。
サイズ感と選び方のコツ
筆者は普段のランニングシューズと同じサイズを選びましたが、中足部のフィット感がタイトに感じられたため、幅広の方は「ワイド」や「スーパーワイド」の展開を検討するのが正解でしょう。厚手のソックスを履く場合も、asics gel-kayano 31のホールド力を活かすならジャストサイズ、余裕を持ちたいなら0.5cmアップがおすすめです。
デメリットを挙げるなら
唯一の懸念点は、その「重さ」かもしれません。スピードを求めるレーシングモデルと比較すれば、確かに重量はあります。しかし、それは「安全」と引き換えの重さです。サブ3を目指すスピード練習には向きませんが、怪我をせず、笑顔で42.195kmを走り切りたいなら、asics gel-kayano 31以上の選択肢は見当たりません。
結論:すべての「完走」を目指すランナーへ
asics gel-kayano 31は、ランナーの弱さを補い、強さを引き出してくれる一足です。膝への不安を抱えている人、これからランニングを始める人、そして記録よりも「走ることの楽しさ」を長く味わいたい人。そんなあなたに、この新しい「守護神」をぜひ体感してほしいと思います。


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