2010年代のランニングシューズが持つ「独特のメカニカルな空気感」が、今これほどまでに愛おしく感じられるとは思いませんでした。最近の街歩きで、あのアシックスのストライプが妙に格好良く見える。その中心にいるのが、間違いなくasics gt 2160です。
今回は、実際にこの一足を履き潰す勢いで愛用している私の視点から、ネットのスペック表だけでは見えてこない「体温の通った使用感」を余すことなくお届けします。
懐かしくも新しい「GT-2160」の正体
初めてasics gt 2160を箱から取り出したとき、真っ先に感じたのは「絶妙な野暮ったさとハイテク感の同居」でした。2010年代前半のGT-2000シリーズの意匠を継承したこのモデルは、最近のミニマルなスニーカーとは一線を画す、レイヤーの重なりが美しい一足です。
流れるようなラインと、どこか工業製品のような無機質なメッシュ。このバランスが、今のY2Kファッションやテックウェアに驚くほど馴染むのです。
実際に履いてわかった「サイズ感」の真実
スニーカー選びで最も失敗したくないのがサイズ選びですよね。私の足は、やや幅広で甲が高い、いわゆる典型的な日本人の足型です。
- 結論から言うと: 迷ったら「ハーフサイズ(0.5cm)アップ」を強くおすすめします。
- その理由: asics gt 2160は、全体的にホールド感がしっかりしており、つま先にかけてのシェイプがスマートです。ジャストサイズすぎると、長距離を歩いた際に小指の付け根あたりに窮屈さを感じる可能性があります。
私は普段26.5cmを履くことが多いですが、このasics gt 2160に関しては27.0cmを選んで正解でした。厚手のソックスを合わせても窮屈にならず、シューレースをギュッと絞った際のシルエットも美しく保てます。
GELテクノロジーがもたらす「裏切らない」履き心地
アシックスの代名詞といえば、やはり「GEL(ゲル)」です。かかと部分に搭載されたこのクッション材は、単に柔らかいだけではありません。
実際にアスファルトの上を数時間歩き回ってみると分かりますが、一歩踏み出すたびに地面からの衝撃を「点」ではなく「面」で吸収してくれるような安心感があります。asics gt 2160のソールはセグメント構造(分割された構造)になっているため、足裏の動きに合わせてしなやかに曲がってくれるのも、疲れにくさを後押ししているポイントです。
スタイリングの教科書:何を合わせるのが正解?
「機能性はいいけれど、どう合わせればいいの?」という声も聞こえてきそうです。私が実際に試して、周囲からの評判も良かったスタイルをご紹介します。
- ワイドスラックスで大人の余裕をあえて綺麗な落ち感のあるスラックスにasics gt 2160を合わせます。裾が少しシューズにかかるくらいがベスト。上品な服装を足元で「外す」テクニックは、一気に玄人感を演出してくれます。
- ナイロンパンツでとことんテックにasics gt 2160の持つスポーティーな一面を活かすなら、シャカシャカとした素材感のパンツが相性抜群です。モノトーンでまとめれば、モードな雰囲気さえ漂います。
まとめ:今、手に入れるべき理由
世の中には星の数ほどスニーカーがありますが、asics gt 2160ほど「過去へのリスペクト」と「現代の快適性」を高い次元で両立させたモデルは稀です。
流行り廃りの激しいファッションシーンにおいて、ブランドの歴史に基づいた一足は、トレンドが去った後もあなたのワードローブの定番として残り続けるはずです。
もし、あなたが「歩きやすくて、それでいて今の空気感を纏える一足」を探しているなら、迷わずasics gt 2160に足を通してみてください。きっと、玄関で一番に手が伸びる相棒になるはずですよ。


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