「その格好で電車に乗るの?」――。
テニスを始めたばかりの頃、遠方のコートへ向かう私に家族が放った一言。あの時の「ハッ」とした感覚は今でも忘れられません。テニスウェア、特に女性のスコートや男性の短すぎるショートパンツは、コートの上では正装でも、駅のホームや満員電車の中では想像以上に「浮いて」しまうものです。
しかし、仕事帰りや早朝の練習など、現地で着替える時間すら惜しい時もありますよね。私自身、年間100日以上コートに足を運ぶ中で試行錯誤してたどり着いた、電車移動でも恥ずかしくない「大人のテニス・エチケット」をご紹介します。
ウェア移動を「非常識」にしないための3つの鉄則
電車内でのテニスウェアが問題視される最大の理由は、その「露出度」と「生活感」にあります。
まず、絶対に避けるべきはスコートや短パンのみでの乗車です。テニス専用のアンダーウェアはあくまでスポーツ用。公共の場では、必ずテニス ロングパンツやレギンスを重ね、肌の露出を抑えるのが最低限のマナーです。
次に「ニオイ」です。行きは良いですが、帰りは要注意。汗を含んだウェアのまま電車に揺られるのは、自分は良くても周囲には苦痛かもしれません。私は必ずさらさらパウダーシートを常備し、帰宅時だけは最低限トップスだけでも着替えるようにしています。
最後にラケット。むき出しのラケットは、混雑した車内では凶器になりかねません。必ずラケットバッグに収納し、自分の体の前で抱えるのがスマートな振る舞いです。
街に溶け込む!おすすめの「移動用レイヤード」
「いかにも今から試合です」という雰囲気を消すには、上に一枚羽織るだけで劇的に変わります。
- 春・秋:薄手のシェルジャケットテニスメーカーのロゴが目立たないノースフェイス コンパクトジャケットのような防風シェルを羽織るだけで、街歩きにも馴染むスポーティーなカジュアルスタイルに早変わりします。
- 冬:ベンチコートは卒業?昔ながらの分厚いベンチコートは電車内では場所を取ります。最近の私の定番はパッカブル ダウンベストです。ウェアの上に着ても着膨れせず、コートに着いたら小さく畳んでバッグにしまえるのが魅力です。
- 夏:冷感タイツの活用夏場はCW-X スポーツタイツなどの機能性タイツを着用しましょう。スコートの下に履いていれば、そのまま電車に乗っても不自然ではありませんし、日焼け対策にもなり一石二鳥です。
結局、着替えるべき?そのまま行くべき?
私の経験上、判断基準は「その日の移動ルート」にあります。
もし、あなたがこれから向かう先が格式高い「名門テニスクラブ」であれば、どんなに時間がなくてもジャケット着用で現地着替えが正解です。一方で、市営コートやカジュアルなスクールであれば、上記のような対策を講じた「ウェア移動」で全く問題ありません。
ただし、帰宅時の満員電車だけは例外です。どんなにおしゃれに着こなしても、激しい練習後の「やり切った感」が滲み出たウェア姿は、疲れた通勤客の中で浮いてしまいます。私はそんな日のために、速乾 ドライTシャツを一着予備で持ち歩き、駅のトイレでパッと着替えるようにしています。
結論:準備こそが最大のスマート
テニスウェアでの電車移動は、決して禁止されているわけではありません。大切なのは「自分を客観的に見る視点」を持っているかどうかです。
ヨネックス バックパックに荷物をまとめ、サッと一枚羽織って電車に飛び乗る。そんなスマートなテニスプレイヤーが増えれば、テニスというスポーツがもっと身近で、もっと自由なものになるはずです。
マナーを味方につけて、移動時間すらもテニスライフの一部として楽しんでしまいましょう。
次回の練習は、お気に入りのスポーツジャージ 上下セットで、自信を持って駅の改札をくぐってみませんか?


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