テニスを始めようと思い立った日、誰もが最初にぶつかる壁があります。「一体、何を着てコートに立てばいいのか?」という問題です。スポーツウェアなら何でもいいのか、それともテニス特有のドレスコードがあるのか。実際に私が初めてスクールの門を叩いた時も、周囲のベテラン勢に馴染めるか、場違いな格好をしていないか、不安で仕方がありませんでした。
この記事では、そんな初心者の不安を解消するために、テニスウェアの基本から、マナー、そしてモチベーションを上げてくれるおすすめブランドまで、実体験に基づいたリアルな視点で解説します。
そもそもテニスウェアに「決まり」はあるのか?
結論から言うと、一般のテニススクールや公営のレンタルコートであれば、厳格な「正装」は求められません。しかし、テニスという競技の特性上、避けては通れない機能面でのルールが存在します。
まず意識すべきは**「ボールポケット」の有無**です。テニスのサーブは2回チャンスがあるため、予備のボールを常に身につけておく必要があります。ジョギング用のタイツやポケットのない短パンでは、この「ボールを保持する」という動作ができず、プレー中に何度もボールを拾いに行くことになり、自分も相手もリズムを崩してしまいます。
また、格式高い名門クラブや一部の大会では「襟付きシャツ」が必須となるケースもあります。まずは自分がプレーする場所がどの程度のカジュアルさを許容しているかを確認するのが、スマートなテニスデビューの第一歩です。
これだけは揃えたい!必須アイテム4選
私が実際に使ってみて「これはケチらず専用品を買うべきだった」と感じたアイテムを絞り込みました。
1. トップス(シャツ)
綿100%のTシャツは避けるのが無難です。テニスは想像以上に汗をかきます。汗を吸って重くなったシャツは肩の可動域を狭め、ショットの精度を狂わせます。ポリエステル素材の吸汗速乾モデル、例えばナイキ ドライフィット シャツのような、さらりとした肌触りが続くものを選びましょう。
2. ボトムス(パンツ・スコート)
前述の通り、ボールポケットは必須です。男性ならアディダス テニスパンツ、女性ならインナースパッツ付きのフィラ スコートが定番。テニス専用設計のものは、激しい左右のフットワークでも生地が突っ張らないよう裁断されているため、動きの自由度が全く違います。
3. テニスソックス
意外と見落としがちなのが靴下です。テニスはストップ&ゴーの連続。薄い普段履きの靴下では、シューズの中で足が滑り、親指の付け根が痛くなったり、最悪の場合は爪が死んでしまいます。土踏まずのアーチを支え、踵とつま先が厚手になっているヨネックス テニスソックスを履くだけで、翌日の足の疲れは劇的に軽減されます。
4. テニスシューズ
これだけは代用が効きません。ランニングシューズでコートに入ると、横の動きに対する安定感が足りず、捻挫の原因になります。また、コートの表面(砂入り人工芝やハードコート)によってソール(靴底)の形状が異なるため、自分の通うコートに合ったアシックス テニスシューズを選んでください。
初心者が失敗しないための「選び方」のコツ
「最初は安く済ませたい」という気持ち、よく分かります。私も最初はユニクロのスポーツウェアで代用していました。最近の機能性ウェアは非常に優秀なので、練習着としては十分通用します。
しかし、一歩踏み込んで選ぶなら**「季節感」**を重視してください。
- 夏: 避暑地のような爽やかなウェアも素敵ですが、現実は過酷な太陽との戦いです。UVカット機能と、首元を冷やさないためのエレッセのドライアイテムが重宝します。
- 冬: プレーを始めるとすぐ熱くなりますが、待ち時間は一気に冷えます。脱ぎ着しやすいバボラのウィンドブレーカーなど、レイヤリング(重ね着)を前提に選ぶのが失敗しないコツです。
まとめ:お気に入りの一着が上達を加速させる
テニスウェアを選ぶことは、単なる準備ではありません。「形から入る」ことで、コートに向かう足取りが軽くなり、プレー中の自信にも繋がります。鏡に映る自分が「テニスプレイヤーらしく」見えるだけで、フォアハンドの振り抜きが少し良くなるような気がするから不思議です。
まずは王道のナイキやアディダスでスポーティーに決めるもよし、セントクリストファーなどのクラシックなデザインで個性を出すもよし。あなたらしいスタイルで、テニスライフをスタートさせましょう。
次は、実際にラケットを握る準備として「初心者に優しいラケットの選び方」についてもご紹介しましょうか?


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