「薄底に近い接地感が欲しいけれど、足への優しさも捨てがたい」そんなワガママなランナーの救世主がasics ハイパースピードです。最近のランニングシューズ市場は厚底・カーボンプレート全盛期ですが、あえて「プレートなし」のこの一足を履くと、自分の足で地面を蹴り出す本来の感覚が蘇るような気がします。
私はこれまで数多くのシューズを履き潰してきましたが、asics ハイパースピードを手にした時の第一印象は「とにかく軽い、そしてシンプル」ということ。カーボン入りの上位モデルであるasics マジックスピードと比べると、推進力こそ控えめですが、その分自分の意図した通りに足が動くコントロールのしやすさは格別です。
日々の練習を支える圧倒的な軽さとタフさ
asics ハイパースピードの最大の武器は、200gを切る(27.0cm片足)圧倒的な軽量性です。キロ4分を切るようなスピード練習やインターバル走でも、足がスルスルと前に出ます。それでいて、アウトソールの耐久性が非常に高く、毎日アスファルトの上をガシガシ走っても摩耗しにくいのは部活生や月間走行距離の多い市民ランナーにとって涙が出るほど嬉しいポイントでしょう。
実際に履いて感じた「転がる感覚」の正体
プレートが入っていないのになぜスピードが出るのか。その秘密は、つま先が反り上がった「ガイドソールテクノロジー」にあります。着地から蹴り出しまで、コロンと足が転がるような感覚があり、自然とピッチが上がります。厚底シューズにありがちな「履かされている感」がなく、あくまで主役は自分の足。それでいて、ミッドソールのクッションが絶妙に効いているため、15km程度のビルドアップ走でも翌日に過度な疲労を残しません。
サイズ感と選ぶ際の注意点
サイズ選びに関しては、標準的なアシックスのサイズ感で間違いありません。私は普段と同じ26.5cmを選びましたが、中足部のホールド感が良く、スピードを出しても靴の中で足が遊ぶことはありませんでした。ただ、幅広の方は「WIDE」モデルを検討したほうが、長距離走行時のむくみに対応しやすいはずです。
結論:どんなランナーにおすすめか
asics ハイパースピードは、以下のようなシーンで最高のパフォーマンスを発揮します。
- 1秒でも速く走りたい部活動のトレーニング
- カーボンシューズに頼りすぎず、自脚を鍛えたい時期の練習
- 5kmや10kmのロードレースでの決戦用
1万円を切る価格設定(セール時ならさらにお得)でありながら、これほど完成度の高いシューズは他に類を見ません。「高価な厚底はもったいなくて練習で使えない」と悩んでいるなら、迷わずasics ハイパースピードを相棒に迎えるべきです。この一足が、あなたの走りをより軽快に、そして力強く変えてくれるはずです。


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