マラソン大会のスタートラインに立つとき、足元への不安は最大の敵になります。私自身、かつては「とりあえず有名だから」という理由だけでシューズを選び、30km地点で膝の激痛に襲われ、歩くことすらままならない苦い経験をしました。しかし、アシックスのシューズを体系的に理解し、自分の走力と足型にフィットする一足に出会ってから、走る楽しさは劇的に変わりました。
日本人の足を誰よりも知り尽くしたアシックス。その膨大なラインナップから、あなたの目標を現実にする「運命の相棒」を見つけるためのガイドをお届けします。
なぜ、完走からサブ3まで「アシックス」が選ばれるのか
マラソン会場を見渡せば、必ずと言っていいほどアシックスのロゴが躍っています。その理由は、単なるブランド力ではなく、圧倒的な「安心感」と「進化」の融合にあります。
特に、日本人の足に多い「幅広・甲高」に対応したラスト(木型)の豊富さは、海外ブランドには真似できない強みです。さらに、最新のカーボンプレート技術を搭載したMETASPEED Skyのような超高反発モデルから、初心者を守り抜くGEL-KAYANOまで、一人一人の「挑戦」に寄り添う設計がなされています。
【レベル別】後悔しないアシックス・ベストバイ
1. サブ2.5〜3を目指す:限界を超えるエリートモデル
シリアスランナーにとって、1秒の短縮は血の滲むような努力の結果です。その努力を効率よく推進力に変えるのが、アシックスのフラッグシップモデルです。
ストライド型ならMETASPEED Sky+、ピッチ型ならMETASPEED Edge+が鉄板の選択です。実際に履いてみると、踏み込んだ瞬間に地面から押し返されるような強烈なエネルギーリターンを感じ、自然とスピードが乗っていく感覚に驚かされます。
2. サブ3.5〜4を目指す:記録更新を狙う実力派
「カーボンは履きこなせるか不安、でも記録は狙いたい」という方には、MAGIC SPEED 3が最適です。上位モデルのテクノロジーを継承しつつも、扱いやすさと耐久性が向上しています。
また、サブ4を確実に狙うための「安定したスピード」を求めるなら、S4(エスフォー)も外せません。フルマラソンを走りきるための4つの「S(Stability, Safety, Sub4, Speed)」をコンセプトにした、まさに日本人のためのレースシューズです。
3. 初完走・サブ5を目指す:足を守り抜くクッションモデル
初めてのマラソンで最も大切なのは、スピードよりも「最後まで走りきれる足」を残すことです。
定番のGEL-KAYANO 30は、着地の衝撃を魔法のように吸収してくれます。内側への倒れ込みを防ぐサポート機能が、疲労が溜まる後半戦であなたのフォームを支えてくれるでしょう。また、弾むような楽しさを求めるならNOVABLAST 4もおすすめです。
失敗しない選び方:サイズと「幅」の重要性
私が店鋪でフィッティングをしていた頃、多くの方が「実寸通りのサイズ」を選んで失敗していました。マラソンでは足がむくむため、つま先に1cm程度の余裕があるGT-2000 12などを選ぶのが基本です。
さらに、アシックスの最大の武器は「ウィズ(足囲)」の選択肢です。
- STANDARD(標準)
- WIDE(広い)
- EXTRA WIDE(非常に広い)
自分の足が幅広だと感じているなら、迷わずGEL-NIMBUS 26のワイドモデルなどを試着してください。横幅の圧迫感がなくなるだけで、長距離走行時のマメや痛みのリスクは激減します。
最後に:一歩踏み出すための「相棒」を
シューズは単なる道具ではなく、42.195kmを共にするパートナーです。アシックスのシューズは、あなたの今の走力を認め、次のステージへと背中を押してくれます。
まずは自分の今のレベルと、数ヶ月後の目標をイメージしてみてください。その中間地点にある一足こそが、あなたにとって最高のシューズになります。新しいアシックス ランニングシューズに足を通した瞬間、あなたの新しい挑戦が始まります。
次は、選んだシューズに合わせる「正しい靴紐の結び方」や「おすすめのランニングソックス」についても詳しくご紹介しましょうか。


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