せっかく奮発して買った新しいテニスラケット。しかし、「数回打っただけでヒビが入った」「フレームから異音がする」といったトラブルに見舞われると、頭が真っ白になりますよね。「これって私の使い方が悪いの?それとも初期不良?」と悩んでいる方も多いはずです。
今回は、テニスラケットの保証に関する「リアルな現実」を、メーカー別の対応や私自身の苦い体験談を交えて詳しく解説します。
主要メーカーの保証期間と「国内正規品」の壁
まず大前提として、メーカー保証が受けられるのは「国内正規品」のみです。安さに惹かれてネットで買った「並行輸入品(海外正規品)」には、基本的に日本のメーカー保証は適用されません。
主要メーカーの保証期間は以下の通りです。
| メーカー | 保証期間 | 特徴 |
| YONEX(ヨネックス) | 6ヶ月 | 国内ブランドらしく対応が非常に丁寧。 |
| DUNLOP(ダンロップ) | 6ヶ月 | 規定が明確で、ショップ経由の相談がスムーズ。 |
| Wilson(ウィルソン) | 1年間 | 期間が長い。最近はデジタル登録での延長サービスも。 |
| HEAD(ヘッド) | 1年間 | 1年保証を維持。並行輸入品が多いため注意が必要。 |
| Babolat(バボラ) | 1年間 | 2024年以降、正規店での登録で手厚いサポートを実施。 |
【体験談】保証が「通ったケース」と「断られたケース」
ここからは、私や周囲のプレーヤーが実際に直面したエピソードをご紹介します。
無償交換になったケース:製造上の欠陥
友人が ヨネックス VCORE を購入して2週間後のこと。激しい衝突もしていないのに、フレームの3時方向から「ピキッ」という音がしました。
- 状況: 目立った外傷(擦り傷)が全くなかった。
- 結果: ショップ経由でメーカー検品に出したところ、内部のカーボン成形不良と認められ、新品と無償交換になりました。
- 教訓: 「大切に使っているのに壊れた」場合は、迷わず相談すべきです。
保証対象外になったケース:過失と環境
私自身、過去に ウィルソン ウルトラ で保証申請を却下された苦い経験があります。
- 状況: 真夏の車内にラケットを3日間放置。その後、ストリングを張り替えようとしたらフレームが歪んでいました。
- 結果: 「高温による変形」はユーザーの保管責任となり、保証対象外に。
- 教訓: 夏場の車内は50度を超えます。カーボンは熱に弱いため、ラケットバッグごと室内へ持ち込むのが鉄則です。
また、ダブルスの試合中にペアの バボラ ピュアドライブ と接触して折れた場合も、当然ながら保証は効きません。これは「事故」扱いとなります。
損をしないための「保証申請」3つの鉄則
もしラケットに異変を感じたら、以下の手順を必ず守ってください。
- ガット(ストリング)は絶対に切らない!「折れたから邪魔だ」とガットを切ってしまうのはNGです。メーカーは、ガットが張ってある状態でのフレームの歪みを見て、無理な力が加わったかどうかを判断します。切ってしまうと、判定に不利になることがあります。
- 保証書と「レシート」をセットで保管保証書だけでは不十分です。「いつ、どこで買ったか」を証明するレシートや納品書が必須です。私はスマホで写真を撮ってクラウドに保存しています。
- 購入した店舗へ持ち込むメーカーに直接送るのではなく、まずは購入したショップへ相談しましょう。店員さんが「これは通る可能性が高いですよ」と添え状を書いてくれるだけで、メーカー側の印象も変わります。
保証が使えない時の「次の一手」
もし「保証対象外」と言われてしまったら、諦めて捨てる前に以下の選択肢を検討してください。
- カーボン修理(リペア)に出す最近は折れた箇所をカーボンで補強してくれる専門業者もいます。バランスや重さは若干変わりますが、お気に入りの ヘッド スピード などを使い続けたい場合には有効です。
- 中古買取の下取りに出す微細なヒビであれば、ジャンク品として買い取ってくれるショップもあります。それを元手に新しいラケットを検討するのも一つの手です。
テニスラケットは精密なカーボン製品です。万が一の時に「国内正規品を買っておいてよかった」と思えるよう、特に高価なモデルを買う際は保証の内容をしっかりチェックしておきましょう。
次は、お持ちの ダンロップ CX などの具体的な不具合について、より詳しくお調べしましょうか?


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