「せっかく高いラケットを買ったのに、久しぶりに使ったらガットがベコベコ…」「車に入れっぱなしにしていたら、なんだか打球感が変わった気がする」そんな経験はありませんか?
テニスラケットは一見頑丈そうに見えますが、その実態は「カーボン(炭素繊維)」と「ガット(樹脂や天然素材)」の繊細な塊です。実は、プレーの頻度と同じくらい「どう保管するか」がラケットの寿命を左右します。
今回は、私自身の失敗談も交えながら、愛機をベストコンディションに保つための保管ルールを徹底解説します。
【NG例】やってはいけない3つの「NG保管場所」
まずは、知らず知らずのうちにラケットにダメージを与えている「最悪の保管場所」から。
1. 真夏の車内(トランク)は「サウナ」と同じ
これが最もやってはいけないNG行動です。私もかつて、夏の昼間に3時間ほど車にラケットを放置してしまったことがあります。戻ってきて打ってみると、ガットの張りが一気に緩み、まるで「網」で打っているような感覚に。
車内は60℃を超えることもあり、フレームを固定している接着剤が劣化したり、最悪の場合はフレームが歪んだりするリスクがあります。
2. 湿気の多い玄関・物置
日本特有の「湿気」も大敵。特に天然素材を使ったガット(ナチュラルガット)やナイロンガットは、湿気を吸うと一気に性能が落ちて重くなります。また、グリップテープにカビが生えてしまうと、不衛生なだけでなく強烈な臭いの原因にも。
3. 直射日光の当たる窓際
お気に入りのデザインだからと窓際に飾るのも考えものです。紫外線は塗装をボロボロにし、素材の酸化を早めます。「気がついたら塗装がパリパリ剥がれてきた」なんて事態は避けたいですよね。
【実践】ラケットを長持ちさせる「黄金の保管ルール」
では、どこに置くのが正解なのか。結論は**「人間が快適だと感じる部屋」**です。
基本は「室内・冷暗所」
リビングなど、湿度が安定していて直射日光の当たらない場所がベスト。私はリビングのクローゼットの隙間に立てかけています。
ラケットバッグの「機能」を活用する
本格的なバッグ、例えばヨネックス テニスバッグなどには、内部にアルミ蒸着された「サーモガード機能」が備わっているモデルがあります。これに入れておくだけで、外気温の変化からラケットを守ってくれます。
除湿剤(シリカゲル)を忍ばせる
梅雨時期のライフハックとしておすすめなのが、バッグの中に強力乾燥剤 シリカゲルを放り込んでおくこと。これだけでグリップのベタつきが驚くほど激減し、ガットのコンディションも維持しやすくなります。
長期間使わない場合の「プロの裏技」
「しばらく怪我で休む」「オフシーズンに入る」といった場合、そのままバッグに放り込むのは危険です。
ガットを切って保管する
意外と知られていないのがこれ。ラケットには常に20kg〜30kg近い負荷がガットによってかかり続けています。半年以上使わないなら、思い切ってガットをハサミで切ってください。フレームを「緊張状態」から解放してあげることで、ラケット本来のしなりを長く維持できます。
グリップテープを剥がす
巻きっぱなしのオーバーグリップは、時間が経つと下の元グリップ(リプレイスメントグリップ)と癒着してしまいます。次に使うときに剥がそうとすると、元グリップまでボロボロに剥がれてしまい、結局リプレイスメントグリップを買い直す羽目になります。
忘れがちな「周辺ギア」の保管ケア
ラケット本体だけでなく、周辺アイテムにも気を配りましょう。
- グリップの乾燥: 練習直後の汗を吸ったグリップは、バッグにしまう前に少し外気に当てて乾かしましょう。
- ボールの管理: ボールも実は熱に弱く、高温下では中の空気が膨張して抜けるのが早まります。ボールケースも涼しい場所に。
まとめ
テニスラケットは、あなたと一緒に戦う「精密機器」です。
「涼しく、乾いた、直射日光の当たらない場所」に置く。このシンプルなルールを徹底するだけで、ラケットは3年、5年と最高の打球感を維持してくれます。日々のちょっとしたケアで、愛機とのテニスライフをもっと楽しみましょう。
次のお手伝いが必要な際は、この記事に合う「おすすめのメンテナンスグッズ」のご紹介なども可能です。ぜひお声がけください!


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