せっかく手に入れたお気に入りのニューラケット。「一秒でも長く新品の美しさを保ちたい」と思うのは、テニスプレイヤー共通の願いですよね。しかし、コートのサーフェスによっては、たった一度のスクラッチでフレームに深い傷が入り、心にも深い傷を負うことがあります。
今回は、数々のラケットを使い潰し、時に保護テープ選びで失敗もしてきた私の実体験をもとに、後悔しないエッジガードの活用術を解説します。
【体験談】保護テープ(エッジガード)を貼って良かったこと・後悔したこと
私がテニスを始めたばかりの頃は、「ラケットが重くなるのが嫌だ」という理由で何も貼っていませんでした。しかし、オムニコートでの低いボレーを拾いに行った際、人工芝に混じった砂でヘッドがガリガリに削れてしまい、ショックでその日の試合に集中できなくなった苦い経験があります。
貼って良かった!と感じた瞬間
- 攻めのプレーができる: 地面ギリギリのボールに対しても、「傷つくかも」という迷いなくラケットを振り抜けるようになりました。メンタル面でのメリットは想像以上に大きいです。
- リセールバリューの維持: ラケットを買い替える際、メルカリ等のフリマアプリで売却することが多いのですが、エッジガードで保護していたラケットは「美品」として高く評価され、ノーガードのものより数千円高く売ることができました。
失敗した…と後悔したこと
- 操作性の変化: 初心者の頃、安心感欲しさに分厚いゴム製のテープを選んだところ、ラケットの重心が数ミリ先へ移動。スイングが遅れ、振り遅れが多発しました。
- 剥がす時の悲劇: 1年以上同じテープを貼りっぱなしにしたところ、糊が固着。剥がす際にラケットの塗装までペリッと持っていかれた時は、本末転倒だと痛感しました。
テニスラケット保護テープの「2つの正体」
一口に「保護テープ」と言っても、目的によって選ぶべきアイテムが異なります。
- エッジガード(傷防止用): 主にフレームのトップ部分を保護します。透明タイプやラケットの色に合わせたものがあり、素材はウレタンやポリウレタンが主流です。
- 鉛(リード)テープ(重さ調整用): 傷防止ではなく、ラケットの重さやバランスを変えるためのものです。リードテープを貼ることで、打球に重みを出したり、面安定性を高めたりします。
失敗しないエッジガードの選び方
ラケット本来の性能を損なわず、しっかり守るためのチェックポイントは3つです。
- 「薄さ」にこだわる: 操作性を変えたくないなら、0.2mm〜0.3mm程度の極薄タイプ(例えば ヨネックス エッジガード5 など)がおすすめ。振り抜きの違和感が最小限に抑えられます。
- 「幅」を合わせる: 自分のラケットのフレーム厚を確認しましょう。22mm幅のラケットに14mmのテープを貼っても端が守りきれません。逆に広すぎるとストリングの穴を塞いでしまいます。
- 「透明(クリア)」の汎用性: デザインを一切邪魔したくないなら透明一択です。最近のラケットはマット塗装(艶消し)も多いので、クリアタイプのエッジガードを選ぶと自然に馴染みます。
【図解】きれいに貼る・剥がすためのステップ
仕上がりの美しさは、準備で8割決まります。
貼り方の手順
- 脱脂が最優先: フレームに手の脂や汚れがついているとすぐ剥がれます。中性洗剤を少し含ませた布や、アルコール除菌シートで軽く拭き取りましょう。
- センターを出す: テープをラケットトップの真ん中に当て、そこから左右に貼っていきます。
- 「少しだけ」引っ張る: ほんの少しだけテンションをかけながら貼ると、カーブ部分でもシワになりにくく、気泡も逃げやすくなります。
剥がす時の裏ワザ
長期間貼っていた場合は、ドライヤーで30秒ほど温めるのが鉄則です。糊が柔らかくなるため、シール剥がしを使わなくても、驚くほどスッと剥がれます。
中上級者向け:保護テープを「重り」として活用する
実は、エッジガード1枚で約2g〜3gの重量増加になります。
「もう少しだけパワーが欲しい」「ヘッドヘビーにして遠心力を効かせたい」という場合、あえて厚手のテープ(バボラ エッジガード など)を選ぶことで、微調整のカスタマイズが可能です。
傷を防ぎながら、自分好みのスペックに寄せていく。これこそがギアにこだわるテニスプレイヤーの楽しみの一つと言えるでしょう。
まとめ
大切なラケットを長く、美しく使い続けるために。
まずは操作性を損なわない「薄手・透明」のタイプから試してみるのが正解です。傷を恐れず、思い切ったスイングができる喜びをぜひコートで体感してください。


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