テニスの試合中、「なんだかラケットが手の中で遊ぶな」と感じたことはありませんか?その違和感、実は技術不足ではなくグリップテープの劣化が原因かもしれません。
グリップは自分とラケットを繋ぐ唯一の接点。ここをおろそかにすると、どんなに高級なラケットを使っても本来のパフォーマンスは引き出せません。今回は、初心者でも10分でプロ級に仕上げる巻き方のコツと、私が数多の失敗から学んだ「握り心地を劇的に変える体験的テクニック」を余すことなくお伝えします。
1. 準備編:自分に合うグリップテープの選び方
「どれも同じでしょ?」と思ったら大間違い。テープ一枚で、ショットの威力も手の疲労感もガラリと変わります。
ウェット派 vs ドライ派:どっちが正解?
私は以前、真夏の試合でウェットタイプを使い、汗でラケットを飛ばしそうになった苦い経験があります。
- ウェットタイプ:吸い付くようなフィット感が魅力。乾燥肌の人や、冬場のプレーには最適です。王道はヨネックス ウェットスーパーグリップ。
- ドライタイプ:手汗をかきやすい人の救世主。汗を吸うほどにグリップ力が増す不思議な感覚があります。
厚さのわずかな差が「打球感」を左右する
標準的な厚さは0.6mm前後ですが、私は「面(つら)を感じたい」ときは0.5mmの薄めを選びます。逆に、肘への衝撃を和らげたい初心者の方や、手の平の痛みを抑えたい方は、少し厚めのウィルソン プロオーバーグリップなどがクッション性が高く安心です。
2. 実践:失敗しないグリップの巻き方 5ステップ
いよいよ本番。シワができる最大の原因は「テンション(引っ張り)」の甘さです。
Step 1:古いテープを剥がし、下地を整える
古いテープを剥がすと、元グリップに黒いノリが残っていることがあります。これを放置すると、新しいテープを巻いた時にデコボコしてしまいます。指で軽くこすり落とし、フラットな状態にしましょう。
Step 2:巻き始め(エンド側)の固定
ここが運命の分かれ道。右利きの方は、ラケットを逆さに持ち、自分から見て**「時計回り」**に巻いていきます(左利きの方は反時計回り)。
- 体験Tips: 巻き始めの数センチは、重なりを気にせず「土台」を作るイメージで。
Step 3:序盤の「強め」が最大のコツ
エンドキャップ(ラケットの底の太い部分)を乗り越える時が一番シワになりやすいです。ここでは**「テープがちぎれる一歩手前」**までグイッと引っ張ってください。この強気のテンションが、プロのような美しい仕上がりを生みます。
Step 4:等間隔で巻き上げる
重なり幅は3mm〜5mm程度で一定に保ちます。私は左手の親指でテープの端をガイドしながら、ラケットを回すスピードを一定にするよう意識しています。
Step 5:巻き終わりと斜めカット
最後に、余ったテープをハサミで斜めにカットします。ここを真っ直ぐ切ってしまうと、付属のビニールテープ(エンドテープ)を巻いた時に段差ができてしまいます。鋭角にカットすることで、見た目も美しく、剥がれにくい仕上がりになります。
3. 上級者がこだわる「握り心地」の微調整テクニック
慣れてきたら、自分好みのカスタマイズに挑戦しましょう。
- 太さを変えたい時の裏技ラケットが細く感じるなら、重なり幅を半分くらいにして「厚盛り」で巻くと、グリップサイズを一つ上げたような安心感が得られます。
- 凸凹(デコボコ)タイプの活用ヨネックス ウェットスーパーデコボコグリップのような芯が入ったタイプは、指の掛かりが劇的に良くなります。ボレーヤーなど、繊細なラケットワークを求める人には特におすすめです。
4. メンテナンス:交換時期の「サイン」とは?
「まだ色が綺麗だから」と数ヶ月使い続けていませんか?グリップの寿命は見た目よりも早く訪れます。
- 表面のツヤがなくなってきた
- 指の形に凹んできた
- 握った時に「ギュッ」という音がしなくなった
これらはすべて交換のサイン。週1プレイヤーなら1ヶ月、部活生なら2週間が目安です。常に新しいグリップで練習することは、無駄な「力み」を抑え、テニスエルボー(テニス肘)の予防にも繋がります。
グリップ巻きは、最初は誰だってシワだらけになります。でも、3回も自分で巻けば、手になじむ感覚が病みつきになるはず。自分だけの「最高の握り」を手に入れて、コートで自信を持ってラケットを振り抜きましょう!
次は、グリップバンドを使って、さらに見た目をプロっぽくカスタムしてみるのはいかがでしょうか?


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