「このラケット、性能は最高だけどデザインが地味なんだよな……」とか、「長年使いすぎて塗装がボロボロ、でも買い替えたくない」なんて思ったことはありませんか?テニスラケットは、実は自分の手で「世界に一本だけの相棒」に生まれ変わらせることができます。
私自身、愛用していたラケットの塗装が剥がれたのをきっかけに、意を決してDIYペイントに挑戦しました。その過程で得たリアルな失敗談や、プロに頼んだ場合のメリットまで、余すことなくお伝えします。
1. テニスラケットをペイントする3つの道
まず、あなたが「どこまでやりたいか」で方法は3つに分かれます。
- フルペイント(DIY): スプレーを使ってガラリと色を変える。こだわりたい人向け。
- 部分補修(タッチアップ): 小さな傷を隠して綺麗に見せる。手軽さ重視。
- 専門業者への依頼: 圧倒的な仕上がりと耐久性を求める人向け。
2. 【実践】DIYでラケットをフルペイントする手順と体験記
ここからは、私が実際に行ったフルペイントの工程を紹介します。DIY派の方はぜひ参考にしてください。
ステップ1:分解と清掃
まずはガットを切り、グロメット(プラスチックのパーツ)を外します。これが意外と重労働。
体験者の声: 古いラケットの場合、グロメットが硬化してパリパリ割れます。予備のグロメットが手に入るか事前に確認しておかないと、塗装が終わってもガットが張れないという悲劇に見舞われます。
ステップ2:下地作り(サンディング)
耐水ペーパーの400番から600番程度で、表面の光沢がなくなるまで磨きます。
ここで古い塗料をすべて削り落とすと、ラケットが10gほど軽くなることも。バランス調整を前提とするなら、全剥離もアリです。
ステップ3:マスキングと脱脂
塗料を乗せたくない部分をマスキングテープで保護し、パーツクリーナーで表面の油分を完全に拭き取ります。指紋がつくだけでも塗料が弾かれるので、ここが運命の分かれ道です。
ステップ4:塗装(本塗り)
いよいよ塗装です。一度に厚塗りすると必ず液垂れして泣くことになります。「10秒吹いては休む」を繰り返し、薄い層を何層も重ねるのがコツ。
体験者の声: 安いラッカー系スプレーだと、ボールを打った衝撃ですぐに塗装が剥げます。耐久性を求めるなら、車用のウレタンクリアーで仕上げるのが絶対条件です。
3. DIYペイントのメリットと、避けて通れない「代償」
完成した時の感動はひとしおですが、冷静に知っておくべき現実もあります。
メリット
- コートで誰とも被らない。
- 中古でボロボロのラケットが新品のように蘇る。
- 道具への愛着が格段に増す。
デメリット(注意点)
- 重さの変化: 塗料だけで約5g〜8gほど重くなります。スイングウェイトが変わるため、繊細なプレーヤーは違和感を感じるかもしれません。
- 資産価値: DIY塗装をすると、メルカリなどで売却する際の価値は基本的に下がります。
4. もっと手軽に!塗装剥がれの補修テクニック
「フルペイントはハードルが高い」という方は、タッチアップペンを活用しましょう。
車の傷隠し用として売られているソフト99などの商品はカラーバリエーションが豊富で、ラケットの小さな欠けを隠すのに最適です。
これだけで、遠目には新品同様に見えるほど綺麗になります。
5. 究極のクオリティなら「プロ」という選択肢
「DIYで失敗したくない」「プロ仕様のロゴを入れたい」なら、ラケット塗装の専門業者に依頼しましょう。
費用は1本あたり8,000円〜15,000円程度が相場です。プロは専用の焼付塗装を行うため、DIYとは比べ物にならないほど塗装が硬く、剥げにくいのが特徴です。
最後に:あなたのラケットに命を吹き込もう
テニスラケットをペイントすることは、単なる色変えではなく「自分を表現する」ことです。
まずは練習用に中古のラケットを買って、スプレー缶を手に取ってみることから始めてみませんか?
自分で色を塗ったラケットで打つ一本目のショットは、いつもより少しだけ特別に感じるはずです。


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