テニス界で「オールラウンド・ラケット」の代名詞といえば、真っ先に名前が挙がるのがHEAD RADICAL(ヘッド ラジカル)シリーズです。アンディ・マレーが長年愛用し、オレンジのカラーリングがコートで映えるこのシリーズ。
「実際、今のモデルってどうなの?」「中級者が使っても難しくない?」という疑問を解消するため、最新のAuxetic 2.0搭載モデルを全機種テストした私のリアルな体験談を交えて解説します。
30年以上愛される「万能ラケット」の正体
HEAD RADICALがこれほどまでに支持される理由は、パワー、コントロール、スピンのどれかに特化しすぎず、すべてが「80点以上」でまとまっている点にあります。
最新モデルでは、HEAD独自のテクノロジーである「Auxetic 2.0(オーセチック)」が搭載され、インパクト時のフィードバックがより鮮明になりました。オフセンターで打ってしまった時の「嫌な振動」が劇的に減り、手のひらでボールを転がしているような感覚が強化されています。
【実力検証】最新ラジカルを打ってみた感想・体験レビュー
実際にコートで数時間、シングルスとダブルスの両方で打ち込んできました。
ストローク:振れば振るほどライン際に突き刺さる
第一印象は「勝手に飛んでいかない安心感」です。黄金スペックのラケットにありがちな「飛びすぎによるアウト」が怖くありません。厚く当てて振り抜くと、HEAD RADICAL MPは低めの弾道でグンと伸び、バウンド後に相手を押し込むような球威が出せました。
ボレー:面ブレ知らずの安定感
ダブルスでボレーボレーになった際、フレームの強さを実感しました。相手の速い突き球に対しても、面をセットするだけで面が負けずに弾き返してくれます。特にHEAD RADICAL PROは、315gの重量を活かした壁のような安定感があり、タッチボレーのコントロールも自由自在でした。
サーブ:キレッキレのスライスが武器になる
今回最も驚いたのがサーブのキレです。フレームのしなりと戻りが速いためか、スライスサーブがいつも以上に鋭く曲がり、ワイドに逃げていくコースが面白いように決まりました。フラットサーブでも「バチコーン!」と叩き潰す感触が手に伝わり、非常に爽快です。
どれを選ぶ? ラジカル4機種のスペック比較
自分のプレースタイルに合わせて、最適な一本を見極めるのが上達への近道です。
| モデル名 | 重量 | フェイス面積 | おすすめ対象 |
| HEAD RADICAL PRO | 315g | 98sq.inch | 競技者・ハードヒッター |
| HEAD RADICAL MP | 300g | 100sq.inch | 中級〜上級・オールラウンダー |
| HEAD RADICAL TEAM | 280g | 102sq.inch | 女性・ジュニア・操作性重視 |
| HEAD RADICAL TEAM L | 260g | 102sq.inch | 初級〜中級・軽量モデル |
一番の売れ筋はHEAD RADICAL MP。300gという標準的な重さながら、絶妙なバランス設計で振り抜きが非常に軽いです。一方で、より操作性と楽な飛びを求めるならHEAD RADICAL TEAMがベストな選択肢になります。
ラジカルに合わせるべき「至高のガット」3選
ラケットの性能を最大限に引き出すために、私が試して相性が良かったセッティングを紹介します。
- 食いつきを強化したいなら: HEAD ソニックプロ。柔らかいポリなので、ラジカルのホールド感をさらに高めてくれます。
- スピンで攻めたいなら: ソリンコ ハイパーG。多角形ガットの引っかかりが、ラジカルのコントロール性能に攻撃的なスピンをプラスします。
- 腕への優しさと飛びを求めるなら: テクニファイバー X-ONE バイフェイズ。ナイロン最高峰の反発力が、ラケットのパワーを補い、ボレーのキレを劇的に良くします。
まとめ:ラジカルはあなたのテニスをどう変えるか?
HEAD RADICALは、決して「使うだけで魔法のように上手くなる」ラケットではありません。しかし、自分の意思を正確にボールに伝え、ミスショットを減らしてくれる「最高の相棒」になります。
「今のラケットだと飛びすぎてコントロールが定まらない」「もっとしっかり振り抜きたい」と感じているなら、迷わずオレンジの相棒を手に取ってみてください。きっと、次の試合でのライン際へのショットが自信に満ちたものに変わるはずです。


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