サッカーのピッチで「あと一歩」の速さが勝敗を分ける瞬間、足元に何を履いているかは死活問題です。今回、私が実際に履き込んでそのポテンシャルの高さに驚かされたのが、asics DS LIGHT X-FLY PRO(エックスフライプロ)です。
圧倒的な軽さが生む「最初の数歩」の加速力
初めてasics DS LIGHT X-FLY PROを手に取ったとき、まずその軽さに笑みがこぼれました。片足約175g(27.0cm)というスペックは数字以上で、実際に履いてスプリントをかけると、まるで足裏に羽が生えたような感覚に陥ります。
特に、アウトソールの反発力が絶妙です。ナイロン素材をベースにしたソールは、蹴り出しの瞬間にグッと地面を押し返してくれる感覚があり、一歩目の鋭さが明らかに変わります。ディフェンダーの裏へ抜け出すFWや、一瞬のインターセプトを狙うボランチにとって、この「初速のサポート」は大きな武器になるはずです。
カンガルーレザーの概念を覆す「素足感覚」
asics DS LIGHT X-FLY PROの最大の魅力は、前足部に採用されたプラチナムカンガルーレザーにあります。新品の状態でも驚くほど柔らかく、指の動きに合わせてレザーがしなやかに形を変えます。
多くのスピード系スパイクは、軽さを追求するあまり人工皮革で硬い履き心地になりがちですが、このasicsのモデルは別格です。吸い付くようなトラップ、繊細なドリブルタッチ。これらはレザー特有の厚みと柔らかさがあってこそ。さらに、MOISTECT加工のおかげで、雨の日の練習後もレザーが硬くなりにくく、翌日も最高のフィット感でプレーできるのは、毎日ハードに動く部活生には嬉しいポイントでしょう。
サイズ感と選び方の注意点
気になるサイズ感ですが、asics DS LIGHT X-FLY PROは標準的なレギュラーラストを採用しています。私は普段からasicsのスパイクを26.5cmで履いていますが、このモデルも同じサイズでジャストでした。中足部のホールド感がしっかりしているため、激しい切り返しでも靴の中で足が遊ぶことはありません。
ただ、前作のasics DS LIGHT X-FLY 4などと比較すると、ややタイトに感じる人もいるかもしれません。幅広の方は一度試着を推奨しますが、レザーが馴染むことを考えれば、最初は少しタイト目を選ぶのが正解です。
実際に使ってわかった「強み」と「弱点」
正直なところ、このスパイクは「万能」ではありません。
- 強み: 爆発的なスピード、繊細なタッチ感、雨天への強さ。
- 弱点: 非常に薄い設計のため、踏まれた時の痛みはそれなりにあります。また、極限まで削ぎ落とされたパーツ構成ゆえに、耐久性よりもパフォーマンスを最優先した「勝負靴」としての側面が強いです。
結論:この一足がピッチの景色を変える
asics DS LIGHT X-FLY PROは、単なる軽い靴ではありません。日本人の足を知り尽くしたasicsが、スピード狂のプレーヤーに贈る最高傑作です。
一度この素足感覚と加速力を味わってしまうと、もう他のスパイクには戻れないかもしれません。週末の公式戦、絶対に負けられない試合でヒーローになりたいなら、迷わずこのasics DS LIGHT X-FLY PROを相棒に選んでみてください。


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