テニスを続けていると、誰もが一度は「ボックス形状のラケットが持つ、あの吸い付くような打球感で打ちたい。でも、現実はもっと楽にボールを飛ばしたい」というジレンマに陥るのではないでしょうか。
その正解に近い存在として、今、多くのプレーヤーから注目を集めているのがダンロップ CX400です。実際にコートで使い倒して見えてきた、このラケットの本音の魅力を深掘りしていきます。
2024年モデルの進化:ただの「柔らかいラケット」ではない
今回の最新ダンロップ CX400を手に取って最初に感じたのは、フレームのしなやかさと、相反するような「パワーの安定感」です。前作よりもホールド感が向上しており、インパクトの瞬間にボールを一瞬グッと掴んでから、狙った場所へ弾き出してくれる感覚が強まっています。
【体験レビュー】実際にコートで打ってみた本音
ストローク:深く、刺さるボールが自然に打てる
ベースラインでの打ち合いで驚いたのは、力んでいないのにボールが失速せず、相手のコート深くでバウンドした後にグンと伸びることです。「ボックス形状は飛ばない」という先入観がある人ほど、このダンロップ CX400のパワーアシストには驚くはず。フラットドライブで打ち抜いた時のコントロール性能は、やはりCXシリーズの血統を感じさせます。
ボレー:100平方インチがもたらす心の余裕
ダブルスの試合でも使用しましたが、ネット際での安心感は抜群です。オフセンターで捉えてしまった時も、フレームがブレずに面を保ってくれます。100平方インチというフェイスサイズのおかげで、ボレーボレーの激しい場面でも「当てるだけで返せる」という守備力の高さを実感しました。
サーブ:スピードよりも「キレ」で勝負できる
285gという軽量設計により、スイングスピードが自然と上がります。特にスライスサーブやスピンサーブでの回転のかかりが良く、ワイドへ逃げていくボールのキレが一段階上がったように感じました。
CX400 vs CX400 TOUR:迷っている方へ
多くの人が悩むのが、兄弟モデルであるダンロップ CX400 TOURとの違いでしょう。
| 項目 | ダンロップ CX400 | ダンロップ CX400 TOUR |
| 重量 | 285g | 300g |
| フレーム厚 | 24mm均一 | 23mm均一 |
| ターゲット | 女性、ジュニア、操作性重視の大人 | 競技志向、しっかり振り抜きたい方 |
操作性重視なら無印のダンロップ CX400、打ち負けないパワーと更なるコントロールを求めるならTOUR、という明確な使い分けが可能です。
ここが惜しい!実際に感じたデメリット
完璧に見えるダンロップ CX400ですが、ハードヒッターが本気で叩きにいくと、時にパワーが出すぎてバックアウトしてしまう場面もありました。超攻撃的なプレーヤーにとっては、少し「飛びすぎる」と感じるかもしれません。そんな時は、少し硬めのポリストリングを張ることで調整するのがベストです。
相性抜群!おすすめのガット(ストリング)
ラケットの性能を最大限に引き出すなら、以下の組み合わせがおすすめです。
- マイルドな打感を目指すなら: ダンロップ アイコニック・オール
- しっかり叩いてコントロールしたいなら: ダンロップ エクスプロッシブ・ツアー
まとめ:CX400はあなたのテニスをどう変えるか?
ダンロップ CX400は、「コントロールは妥協したくないけれど、体力的な楽さも欲しい」というワガママな願いを叶えてくれる稀有なラケットです。
特に、黄金スペックのラケットを使っていて「飛びすぎてコントロールが定まらない」と悩んでいる方や、肘への負担を減らしつつ攻撃的なテニスをしたい方に、ぜひ一度手に取っていただきたい一本です。この絶妙な「しなり」と「パワー」の融合を、ぜひコートで体感してみてください。


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