テニスコートで力一杯ショットを放った瞬間、耳元に響く「ビーン……」という高い残響音。会心の一撃だったはずなのに、その音のせいで「あれ、今のミスショット?」「ラケット壊れてる?」と不安になったことはありませんか?
実は、この「ビーン」という音は多くのテニスプレーヤーが直面する共通の悩みです。打球感そのものが悪く感じられたり、集中力が削がれたり、さらには「肘に負担がかかっているのでは?」と心配になることもあるでしょう。
今回は、テニス経験者が実際に直面した「ビーン音」の正体と、それを一瞬で解消するための具体的な対策を詳しく解説します。
1. なぜ「ビーン」と鳴るのか?3つの主な原因
ラケットから異音がする場合、その原因は大きく分けて3つあります。
原因①:ストリング(ガット)の共鳴
最も多いのが、打球時にストリングが振動し、その振動が空気を震わせて音になるケースです。特にポリエステル素材のストリングは、ナイロンに比べて振動が減衰しにくく、金属的な「ビーン」という音が残りやすい傾向にあります。
原因②:ラケット内部の異物
ラケットのフレーム内部に、製造時のカーボン破片(バリ)や、オムニコートで入り込んだ小さな砂が残っていることがあります。これが打球の衝撃でフレーム内で踊り、共鳴音を引き起こします。
原因③:パーツの緩み
グリップエンドの蓋(エンドキャップ)や、ガットを通すプラスチック製のグロメットが経年劣化や衝撃で浮いていると、打球のたびに「ビリビリ」「ビーン」といった不快な音を立てます。
2. 【体験談】私が試して効果があった音消しテクニック
私自身、新しいラケットに買い替えた直後、あまりの「ビーン音」のうるささに集中できなくなった経験があります。その際に試して効果を実感した順に解決策をご紹介します。
【即効性No.1】振動止めを装着する
最も手軽で効果的なのが「振動止め」です。これをストリングの下部に挟むだけで、あの耳障りな高周波がピタッと止まります。
- ワンポイント型: キモニー クエークバスターのようなタイプは、音を消しつつも打球の情報(手応え)を程よく残してくれます。「パシッ」という乾いた音に変わるのが快感です。
- ワーム型: 振動を徹底的に排除したいなら、ショックバスターのような長いタイプがおすすめ。驚くほど無音に近くなり、肘への衝撃も和らぐ感覚があります。
【メンテナンス】ガットの張り替えとチェック
ガットが古くなり、交差している部分に深い溝(ノッチ)ができると、ストリングの動きが悪くなり変な振動が出やすくなります。
「最近音がうるさくなったな」と感じたら、まずはガットを張り替えてみてください。その際、ショップの店員さんに「異音がするのでグロメットが緩んでいないか見てほしい」と伝えると確実です。
【DIY】エンドキャップの補強
もし振った時に「カラカラ」と音がするなら、エンドキャップを一度外してみましょう。中に砂が入っている場合はそれを取り除き、蓋が緩い場合はビニールテープをキャップの裏側に少し貼って厚みを出してから閉め直すと、ビビリ音が解消されます。
3. 放置してはいけない「ビーン」音の見分け方
単なる共鳴なら良いのですが、稀にラケットの寿命や故障が原因のことがあります。
- フレームのヒビ: ラケットの表面を指の関節で軽く叩いて回ってみてください。どこか一箇所だけ「ボフッ」と響かない鈍い音がする場合、内部でカーボンが剥離している(中折れ)可能性があります。
- 不自然な手の痺れ: 音だけでなく、打つたびに手がビリビリと痺れる場合は、ラケットの衝撃吸収性能が寿命を迎えているサインかもしれません。
4. まとめ:自分に合った「音」でテニスをもっと楽しく
テニスにおいて「音」は非常に重要なフィードバックです。心地よい打球音はリズムを生み、プレーの質を高めてくれます。
もし今のラケットの音が気になっているなら、まずは数百円で買える振動止めを一つ試してみてください。驚くほどクリアな打球感に生まれ変わり、もっとテニスが楽しくなるはずです。
次は、あなたのプレースタイルに合わせたテニスガットの選び方について調べてみませんか?音だけでなく、飛びや回転量も劇的に変わりますよ。


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