「このラケット、試合で使っても大丈夫かな?」
公式戦への出場を控えた方や、本格的にテニスを始めようとしている方なら一度は抱く疑問ですよね。実は、テニスラケットには日本テニス協会(JTA)や国際テニス連盟(ITF)が定めた厳格な「大きさのルール」が存在します。
もし規定を超えたラケットを使用した場合、最悪のケースでは失格の対象となることも。
この記事では、ルール上の規定数値はもちろん、筆者が実際に様々なサイズのラケットを打ち比べて感じた「数値以上に大切な選び方のコツ」を、リアルな体験談と共にお伝えします。
1. 意外と知らない?テニスラケットの「公式ルール」
まず、試合に出るなら絶対に知っておくべき「ラケットの最大サイズ」を整理しましょう。市販されている大人用のモデルであれば、ほとんどがこの範囲内に収まるように作られていますが、念のためのチェックは欠かせません。
| 項目 | 規定サイズ(最大値) |
| フレーム全体の全長 | 73.7cm(29インチ)以内 |
| フレーム全体の全幅 | 31.7cm以内 |
| 打球面の全長(縦) | 39.4cm以内 |
| 打球面の全幅(横) | 29.2cm以内 |
特に注目すべきは**「全長」**です。標準的なラケットは27インチですが、最近は「長尺(ロング)」と呼ばれるモデルも人気です。例えば ヨネックス VCORE シリーズの中にも、操作性を高めるために長さを微調整したモデルがありますが、29インチを超えるものはまず見かけません。
しかし、海外製の特殊なモデルや、一部のデカプレ(デカいフェイスのラケット)の中には稀に全幅が広いものがあるため注意が必要です。
2. 【体験談】フェイスサイズ(面の大きさ)で変わる「絶望と快感」
ルール上は「39.4cm × 29.2cm」以内であれば自由ですが、実際のプレーにおいてはこの「面の大きさ(平方インチ)」が勝敗を大きく左右します。私が実際に使い分けた際の実感をもとに解説します。
98平方インチ以下:上級者の「メス」
かつて私が ウィルソン プロスタッフ のような面の小さいモデルを使っていた時、感じたのは圧倒的な「振り抜きの良さ」でした。空気抵抗が少なく、自分の意図したポイントへ正確にボールを運べる感覚は病みつきになります。
ただし、疲れて足が止まった途端、地獄を見ます。真芯を外すと振動がダイレクトに腕に伝わり、ボールは全く飛んでくれません。
100平方インチ:安心の「黄金スペック」
現在、最も多くのプレーヤーが愛用しているサイズです。私も結局ここに戻ってきました。バボラ ピュアドライブ に代表されるこのサイズは、守備に回らされた時の「とりあえず当てれば返る」という安心感が違います。
105平方インチ以上:魔法の「ボレー特化型」
ダブルスをメインにするベテランの方に人気なのがこのサイズです。実際に打ってみると、ボレーの守備範囲が物理的に広がったような感覚になります。多少スイートスポットを外しても面がブレにくく、ネットプレーでの安定感は抜群です。
3. 「長さ」のわずかな差がプレーを狂わせる?
ルール上限の29インチに近い「ロングラケット」についても触れておきましょう。
一般的な27インチに対し、27.25インチや27.5インチといったモデルが存在します。私が27.5インチの ダンロップ LX1000 のような長尺モデルを試した際、一番驚いたのはサーブの威力です。打点が高くなるため、角度のついた強烈なサーブが面白いように決まります。
反面、困ったのが「ボディへのボール」です。ラケットが長い分、自分の体に近くに来たボールをさばく時に、どうしてもラケットの取り回しが一段階遅れてしまうのです。たった1cm強の差ですが、テニスという繊細なスポーツにおいては、この感覚のズレは無視できないものでした。
4. ジュニア用ラケットのサイズ選びは「ルール」より「怪我防止」
お子さんにラケットを買ってあげる場合、大人のルール以上に「身長との適合」が重要です。
よくある失敗が、「すぐに背が伸びるから」と大きすぎる大人用ラケットを持たせてしまうこと。 私の教えていたジュニアでも、無理に重くて長いラケットを振り回し、手首を痛めてテニスから離れてしまった子がいました。
ジュニア向けには ヘッド ジュニアラケット のように、21インチ、23インチ、25インチと細かくサイズ展開されています。選ぶ際の目安は、**「ラケットを持って腕を下に伸ばしたとき、地面にヘッドがつかないギリギリの長さ」**です。くるぶしの位置あたりにヘッドが来るのが、その子にとってのジャストサイズといえます。
5. まとめ:自分だけの「最適解」を見つけよう
テニスラケットの大きさには明確なルールがありますが、市販の テニスラケット の多くはその枠に収まるように設計されています。
大切なのは、ルールを守った上で**「自分の筋力、技術、プレースタイルにどのサイズが合うか」**を見極めることです。
- コントロール重視なら: 98平方インチ前後
- パワーと安定のバランスなら: 100平方インチ
- ボレーや楽な飛びを求めるなら: 105平方インチ以上
まずはショップの試打ラケットを活用し、コートで実際に振ってみることを強くおすすめします。数値上のスペック以上に、あなたの感覚が「これだ!」と答えてくれるはずです。
今回ご紹介したサイズ選びの基準をもとに、あなたのプレースタイルに合う具体的な人気モデルの比較リストを作成しましょうか?


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