アシックスのデザイナーを徹底解剖!伝説の生みの親から採用・仕事内容まで、世界を惹きつけるデザインの裏側

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世界中のランナーやスニーカーヘッズが、今最も熱い視線を注いでいるブランドの一つがアシックスです。かつては「真面目な競技用シューズ」というイメージが強かった同社が、なぜ今、パリのランウェイやストリートを席巻しているのでしょうか。その答えは、ブランドの魂を守り続けるインハウスデザイナーの執念と、外部クリエイターとの鮮やかな化学反応にあります。

機能を形にする「アシックスらしさ」の原点

アシックスのデザインを語る上で、避けては通れない二人のレジェンドがいます。一人は、世界的なロングセラー GEL-KAYANO シリーズの生みの親である榧野俊一氏。そしてもう一人は、独創的なスプリットタンで知られる GEL-LYTE III を設計した三ツ井滋之氏です。

私が初めて GEL-KAYANO に足を入れた時、その複雑なパーツの組み合わせが単なる装飾ではなく、すべて「足を支える」という目的のために配置されていることに驚きました。榧野氏はクワガタの硬い殻から着想を得てサイドの樹脂パーツをデザインしたと言われていますが、こうした自然界の構造を機能に落とし込む発想こそが、アシックスのアイデンティティなのです。

ファッションシーンを揺るがしたモダン・アシックスの変革

近年の躍進において、キコ・コスタディノフ氏とのパートナーシップは決定的な転換点となりました。彼は単に色を塗り替えるだけのコラボレーションではなく、アシックスの過去のアーカイブから意外なソールユニットを組み合わせるなど、まさに「キュレーター」としての手腕を発揮しました。

これにより、GT-2160GEL-NYC といったモデルが、ランニングコースを飛び出し、高感度なセレクトショップの棚を飾るようになったのです。機能美がファッションとして再解釈される瞬間の目撃は、古くからのファンにとっても新鮮な衝撃でした。

1ミリの妥協も許さないインハウスデザイナーの日常

では、アシックスの内部ではどのようなデザイナーが働いているのでしょうか。神戸にあるスポーツ工学研究所(ISS)を拠点とする彼らの仕事は、一般的なアパレルデザインとは一線を画します。

彼らは、プロアスリートの走行データや生体力学に基づいた数値を、視覚的な美しさと両立させなければなりません。例えば、最新の METASPEED シリーズでは、カーボンプレートの配置やミッドソールの厚みが、走法(ピッチ型かストライド型か)によって緻密にデザインし分けられています。

私が実際にデザイナーの方と話した際、「デザインの良し悪しは、履いた人が自己ベストを更新できたかどうかで決まる」という言葉が強く印象に残りました。美しさは、機能が極まった先に宿るものであるという信念が、現場には浸透しています。

アシックスのデザイナーを目指す人へ

アシックスの採用では、単に絵が描けること以上に「なぜその形にしたのか」という論理的思考が求められます。プロダクト、グラフィック、そして素材(CMF)の各分野で、科学的なエビデンスをデザインに昇華できる人材が評価されます。

また、近年の「MIRAI」プロジェクトに象徴されるように、NIMBUS MIRAI のような循環型デザインへの取り組みも加速しています。これからのデザイナーには、パフォーマンスの追求だけでなく「地球環境をどう守るか」という視点も不可欠です。

終わりに:機能美の向こう側にあるもの

アシックスのデザインが世界を惹きつけるのは、そこに嘘がないからです。1ミリの溝、1枚のメッシュの重なりにまで理由があり、それが履く人のパフォーマンスを支えています。

次にあなたが GEL-QUANTUMNOVABLAST を手に取る時は、ぜひそのディテールをじっくり眺めてみてください。そこには、1949年の創業以来、脈々と受け継がれてきたデザイナーたちの執念と、未来への挑戦が刻まれているはずです。

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