「スポーツの力で世界を元気にしたい」。そんな熱い想いが詰まった聖地が、兵庫県神戸市のポートアイランドにあります。その名も「アシックス・ミュージアム」。
単なる企業の展示館だと思って足を運ぶと、良い意味で期待を裏切られることになります。ここは、一足のバスケットボールシューズから始まった情熱の物語と、数ミリ単位で記録を削り出すアスリートたちの執念が交差する、没入感あふれる体験型スポットなのです。
今回は、実際に現地を訪れて感じた圧倒的な熱量とともに、ミュージアムの見どころやスムーズな予約のコツを余すことなくお伝えします。
創業者の魂と対面する。ヒストリーゾーンの衝撃
エントランスを抜けると、そこにはアシックスの原点である「オニツカタイガー」の歴史が広がっています。
特に目を引くのは、創業者の鬼塚喜八郎氏が試行錯誤の末に生み出した最初のバスケットボールシューズ。タコの吸盤からヒントを得たという凹凸のあるソールを眺めていると、当時の泥臭いまでの開発努力が伝わってきて、胸が熱くなります。
現代のオニツカタイガー スニーカーのルーツがここにあると知ると、普段履いている一足への愛着も一層深まるはずです。壁一面に並ぶ歴代の名作たちは、スニーカーマニアならずとも、その機能美に見惚れてしまうこと間違いありません。
限界を超える科学。アスリートを支える技術の結晶
2階へと進むと、雰囲気は一変。ここは最新のスポーツ工学を体感できる「コーポレート・アスリートゾーン」です。
世界を舞台に戦うトップアスリートたちが、実際に使用したシューズやウェアが展示されています。驚くべきは、その「軽さ」と「緻密さ」です。アシックス ランニングシューズのフラッグシップモデルを間近で見ると、ソールの一層一層にまで勝利のための計算が尽くされていることが分かります。
また、床面に投影された100m走の歩幅(ストライド)を体感できるコーナーでは、人類の限界に挑む身体能力の凄まじさを肌で感じることができます。自分の歩幅と比較してみると、そのスケールの違いに思わず笑ってしまうほどの衝撃を受けるでしょう。
未来の一足を体感。最新技術のその先へ
アシックスが誇る「スポーツ工学研究所」の成果は、競技用だけではありません。日常のウォーキングを劇的に変えるアシックスウォーキングの技術や、健康をサポートするスマートシューズの展示など、私たちの生活に寄り添う進化も目の当たりにできます。
「技術は、人を幸せにするためにある」。展示の端々から、創業以来変わらないアシックスの哲学が伝わってきます。
訪問前に知っておきたい!スムーズに楽しむためのポイント
アシックス・ミュージアムを120%楽しむためには、事前の準備が欠かせません。
1. 完全予約制を忘れずに
現在は完全事前予約制となっています。公式サイトのカレンダーから簡単に予約できますが、土日祝日が休館となるケースが多いため、平日の旅行や出張に合わせて計画を立てるのがおすすめです。
2. 入館料はまさかの「無料」
これだけの濃密な展示内容でありながら、入館料は無料。神戸観光の合間に、知的好奇心を満たす最高のアクセントになります。
3. アクセス方法
ポートライナー「中埠頭駅」から徒歩圏内です。神戸中心地からのアクセスも良好なので、観光ルートに組み込みやすいのが嬉しいポイント。
おわりに:一歩踏み出す勇気をもらえる場所
アシックス・ミュージアムを後にする時、不思議と「自分も何か新しいことに挑戦してみたい」という前向きな気持ちになっていることに気づくはずです。
それはきっと、困難に立ち向かい、技術で世界を変えてきた人々の「熱」に触れたから。スポーツが好き、歴史が好き、あるいは何かに迷っている。そんなすべての人に、ぜひ一度訪れてほしい場所です。
次のお休みは、神戸で「世界を動かす一歩」の歴史に触れてみませんか?


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