「もっと楽にボールを飛ばしたいけれど、コントロールも捨てたくない」。そんな欲張りな願いを叶えてくれる一本として、今テニスコートで圧倒的な支持を得ているのがダンロップ FX500です。
通称「黄金スペック」と呼ばれる100平方インチ・300gのカテゴリーにおいて、絶対王者であるバボラ ピュアドライブやヨネックス EZONE 100の牙城を崩さんとするこのモデル。実際に2ヶ月間、ハードコートとオムニコートで使い倒した筆者の生々しい体験レポートをお届けします。
衝撃の打球感:パワー系なのに「掴む」感覚がある
これまでのパワー系ラケットといえば、「カチカチに硬くて、当たれば飛ぶけれどどこに行くか不安」というイメージが強かったはず。しかし、ダンロップ FX500を握って最初に驚いたのは、その「柔らかさ」です。
インパクトの瞬間、フレームがグッとたわみ、ボールを一瞬ホールドしてから弾き出す感触があります。これは独自の「パワーブースト溝」の恩恵でしょう。ガチガチのアルミ板で打っているような硬さはなく、むしろ「しなり」すら感じさせるマイルドな打ち心地です。
弾道は「突き抜ける低軌道フラットドライブ」
スピン性能についても触れておかなければなりません。巷では「スピンがすごい」と評されることもありますが、筆者の体感では「フラットドライブ」こそがこのラケットの真骨頂です。
- 直進性: 擦って山なりのボールを打つより、厚く当てて押し出すと、ベースライン際で急激に沈む伸びのある打球になります。
- 初速: サーブを打った時のスピード感は快感そのもの。筋力に自信がなくても、ダンロップ FX500の反発力がボールをもう一伸びさせてくれます。
- 守備の安心感: 追い込まれた場面、リーチいっぱいでなんとか面を合わせただけのショットが、驚くほど深く返ります。この「アシスト性能」こそが、試合後半の粘りを支えてくれる大きな武器になります。
ライバル機と何が違う?
多くの人が迷うであろう、王道モデルと比較してみました。
- vs バボラ ピュアドライブピュアドライブは「弾きと爆発力」の頂点ですが、FX500はもう少し「しっとり」しています。コントロールのしやすさではFX500に軍配が上がります。
- vs ヨネックス EZONE 100EZONEの方がスイートスポットが広く、どこで打っても同じように飛ぶ感覚があります。対してFX500は、芯で捉えた時の「食いつき」と「爆発力」のメリハリが効いている印象です。
気をつけたい「唯一の弱点」
あえて欠点を挙げるなら、スピンを過信して手首だけでこねるような打ち方をすると、パワーが逃げてしまいボールが浅くなりやすい点です。しっかり身体をターンさせ、ダンロップ FX500のパワーを信じて振り抜くことが、このラケットを使いこなすコツだと言えます。
おすすめのストリングセッティング
このマイルドさを活かすなら、ダンロップ エクスプロッシブ・スピードを48〜50ポンド程度で張るのがベスト。打球感に芯が通り、さらに攻撃的なテニスが可能になります。
腕への負担が気になる方や、さらにホールド感を高めたい方は、ルキシロン 4Gソフトを試してみてください。
まとめ:あなたのテニスを「ガチで進化」させる一枚
ダンロップ FX500は、単なるパワーラケットではありません。「パワーは欲しい、でも自分の感覚でコントロールしたい」という全テニスプレーヤーのワガママを高い次元で解決した傑作です。
一度この「掴んで弾く」感覚を味わってしまうと、もう他のラケットには戻れないかもしれません。次の週末、あなたのテニスが劇的に変わる瞬間を体感してみませんか。


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