「5000」という数字をアシックスで検索するとき、僕らランナーの頭には二つの道が浮かんでいます。一つは、トラックの5000mを駆け抜けるための鋭い武器。もう一つは、かつて多くの足を支え、今もなおファンが探し続ける伝説のランニングシューズです。
僕はこれまで何足ものアシックスを履き潰してきましたが、このブランドが「5000」という数字に込める情熱には並々ならぬものがあると感じています。今回は、現役ランナーの視点から、用途に合わせた最適な「5000」の選び方を本音で解説します。
5000mを最速で駆け抜けるための「勝負靴」
陸上競技場で自己ベストを更新したいなら、今選ぶべきはMETASPEED LD 2一択と言っても過言ではありません。初めてこのシューズに足を入れたとき、驚いたのはその圧倒的な「推進力」と「軽さ」の共存です。
かつてのスパイクは「薄くて硬い」のが常識でしたが、このモデルは厚みのあるクッションが地面からの突き上げを和らげ、後半の足残りがまるで違います。5000mのラスト1000m、乳酸が溜まって足が動かなくなるあの瞬間に、カーボンプレートがそっと背中を押してくれる感覚は、一度味わうと病みつきになります。
もう少し扱いやすさを求めるなら、COSMORACER MD 2も選択肢に入ります。適度な屈曲性があり、スパイク初心者や中距離からの延長で5000mに挑む選手には、こちらの方が足への馴染みが早いかもしれません。
伝説の名機「GT-5000」を探しているあなたへ
一方で、ロードを黙々と走るランナーの間で語り継がれているのがGT-5000です。実は僕も、あの質実剛健な作りが大好きでした。派手さはありませんが、どこまでも真っ直ぐに、安定して足を運ばせてくれる「正解の塊」のような一足です。
残念ながら現在は入手が難しくなっていますが、そのDNAを最も色濃く継承しているのがGT-2000 12です。実際に履き比べてみると、GT-5000が持っていた「踵のホールド感」や「過度なねじれを防ぐ安心感」は、最新のテクノロジーによってさらに洗練された形で引き継がれていることがわかります。
もし、より高いクッション性を求めるならGEL-KAYANO 30も検討の価値があります。リカバリーランやLSDで疲れた足を包み込んでくれる感覚は、GT-5000ユーザーならきっと気に入るはずです。
失敗しないための選び方のポイント
「5000」というキーワードに惑わされず、今の自分に必要なものを見極めるコツは、走る「路面」と「距離」を明確にすることです。
- トラックで1秒を削りたいなら: ピンレスの革新的なスパイク、METASPEED LD 2。
- 日々のジョギングで故障を防ぎたいなら: 安定感抜群のGT-2000 12。
- 街履きと軽めのランを両立したいなら: クラシックな雰囲気を残すGEL-DS TRAINER系譜のモデル。
アシックスのシューズは、日本人の足型を徹底的に研究して作られています。だからこそ、自分の目的さえ決まれば、最高の相棒はすぐに見つかります。
僕自身、用途に合わせてこれらを使い分けていますが、やはり「5000」の名を冠する、あるいはその距離を想定したギアには、アシックスのクラフトマンシップが凝縮されています。ぜひ、あなたの足でその「違い」を体感してみてください。


コメント