「やっぱり、あの履き心地が忘れられないんだよね」
先日、走り仲間とシューズの話をしていた時に出た言葉です。彼が探していたのは、数年前に愛用していたGT-2000 9でした。アシックスのラインナップにおいて「9」という数字を冠したモデルは、多くのランナーにとって一つの完成形として記憶されています。
しかし、移り変わりの早いランニングシューズの世界。今、あえて「9」を探すことに意味はあるのか、それとも最新モデルに乗り換えるべきなのか。自らもアシックスと共に何千キロと走ってきた経験をもとに、その本音を綴ります。
多くのランナーが「アシックスの9代目」に執着する理由
なぜ、最新の「12」や「13」ではなく、わざわざGT-2000 9やGT-1000 9という特定の世代が検索され続けるのでしょうか。
最大の理由は、その「足裏の接地感」にあります。近年のシューズは厚底化が進み、クッション性は増したものの、地面を蹴るダイレクトな感覚が薄れがちです。その点、GT-2000 9は適度なスタビリティ(安定性)と、自分の足でコントロールしている実感を両立させていました。
私自身、GT-1000 9を履いて初めてハーフマラソンを完走した時の、あの「守られているのに軽い」感覚は、今の厚底モデルでは味わえない絶妙なバランスだったと感じています。
スペック比較:伝説の「9」と最新モデル、何が変わった?
もしあなたが今、GT-2000 9の代わりを探しているなら、最新のGT-2000 12やGT-2000 13を履いた瞬間に驚くはずです。
- ミッドソールの変化: 「9」の頃は硬めのスポンジという印象でしたが、最新作は「PureGEL」を搭載し、着地衝撃が驚くほどマイルドになっています。
- 重量: 最新モデルの方が、ボリューム感がある見た目に反して軽く感じることが多いです。
- サポート機能: 昔のモデルは「ガチッと固めて土踏まずを支える」感覚でしたが、今は「自然に足の倒れ込みを防ぐ」スムーズな足運びをサポートしてくれます。
コストパフォーマンスを重視してJOLT 4などのエントリーモデルを検討している方も、サイズ選び(US 9インチなど)においては、かつての「9」シリーズのフィット感を基準に選ぶと失敗が少ないでしょう。
今、あえて「型落ちの9」を探すべきか?
結論から言えば、デッドストックのGT-2000 9を見つけたとしても、購入には慎重になるべきです。
シューズのソールに使われる素材は、未使用であっても時間の経過とともに劣化(加水分解)が進みます。私が以前、大切に保管していた古いアシックスを数年ぶりに出して走った際、わずか5kmでソールが剥がれてしまった苦い経験があります。
もし「あの感覚」を求めているなら、GT-2000 12のような最新世代に一度足を入れてみてください。アシックスの技術は、確実に「9」の良さを継承しながらアップデートされています。
まとめ:あなたの相棒は「9」を超えていく
「Asics 9」というキーワードで検索したあなたは、きっと自分の足に馴染む最高の一足を真剣に探しているランナーでしょう。
過去の名作GT-2000 9への愛着は大切にしつつ、最新のテクノロジーがもたらす「膝への優しさ」や「推進力」も、ぜひ体感してほしいと思います。道具が変われば、いつものランニングコースの景色も、少しだけ違って見えるはずですから。
次の相棒選びに迷ったら、まずはGT-2000シリーズの最新作をチェックしてみてください。それが、あなたが「9」に求めていた答えの、さらに一歩先を行く体験になるかもしれません。


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