「アシックスに860なんてモデルあったっけ?」そう思われた方も多いかもしれません。実はasics 860(GT-860)は、日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では安定性を重視するランナーから絶大な信頼を寄せられている「隠れた名作」です。
私自身、膝の違和感に悩み、名作と言われるGT-2000を履き潰してきましたが、知人に勧められてasics 860を試した際、その「ブレない安心感」に驚かされました。今回は、このマニアックながらも優秀な一足の正体を、実体験を交えて深掘りします。
アシックス 860はどんなシューズ?
一言で言えば、asics 860は「オーバープロネーション(足首の内側への倒れ込み)」を徹底的に防ぐために設計されたサポートモデルです。
アシックスの王道であるGEL-KAYANOほどの過保護なクッション性ではなく、かといってGT-1000ほどの簡素さでもない。例えるなら、長距離を淡々と、かつ安全に走り抜くための「頑丈な戦車」のような履き心地です。
実際に履いてわかった「GT-2000」との明確な違い
多くのランナーが迷うのが、定番のGT-2000との差でしょう。両者を履き比べると、その性格の違いは明白です。
- サポートの強さ:GT-2000がスムーズな足運びをサポートする「優等生」なら、asics 860は強制的に着地を安定させる「熱血指導員」です。
- ソールの感触:GT-2000の方が弾むような感覚(反発性)がありますが、asics 860は路面をしっかり掴むようなダイレクトな接地感があります。
- 耐久性:ソールの剛性が高く、100km、200kmと走り込んでも形状が崩れにくいのはasics 860だと感じました。
ユーザーのリアルな口コミと私の体感
ネット上のレビューや、私の周囲のランナー仲間からは以下のような声が上がっています。
「走り終えた後の膝の重だるさが、asics 860に変えてから明らかに軽減した。」
「デザインは少し無骨だが、雨の日のタイルでも滑りにくいアウトソールの信頼感がすごい。」
一方で、「GEL-NIMBUSのようなフワフワ感を期待すると、少し硬く感じる」という意見もあります。これは、安定性を生むための「DUOMAX(デュオマックス)」という硬い素材が土踏まず側に配置されているためですが、この硬さこそが、後半にフォームが崩れた際の「救い」になります。
失敗しないサイズ選びのコツ
asics 860を選ぶ際は、普段のアシックスのサイズ感で問題ありませんが、アッパー(甲の部分)のホールドがしっかりしているため、幅広の方は「ワイド(4E)」モデルを強く推奨します。私は普段26.5cmですが、厚手のスポーツソックスを履くことを考慮し、asics 860ではハーフサイズアップして正解でした。
まとめ:この一足が「走り」を変える
asics 860は、華やかな最新技術を誇示するモデルではありません。しかし、着地の不安定さに起因する怪我を防ぎたい初心者や、LSD(長距離をゆっくり走るトレーニング)で確実に足を保護したいシニアランナーにとって、これほど心強い相棒はいません。
もしあなたが「定番モデルでは少し物足りない」「もっと足元をガッシリ支えてほしい」と感じているなら、ぜひ一度asics 860に足を通してみてください。その安定感の虜になるはずです。


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