長年ランニングを趣味にしていると、ふとした瞬間に「あのシューズの感触が忘れられない」という一足に出会うことがあります。私にとって、それがGT-2000 7でした。現在のランニングシューズ市場は厚底ブーム全盛ですが、あえて今、多くのランナーの足元を支え続けた「7代目」の魅力を、実体験を交えて深掘りします。
多くのランナーを虜にした「GT-2000 7」という基準
私が初めてフルマラソンに挑戦したとき、完走を支えてくれた相棒がGT-2000 7でした。当時のアシックスの技術が凝縮されたこの一足は、まさに「完走請負人」の名に相応しい安定感。着地した瞬間の絶妙な硬さと、内側への倒れ込みを防ぐ「DUOMAX」のサポートが、疲弊した30km過ぎの足首をガッチリ守ってくれたのを今でも鮮明に覚えています。
最近のフワフワとしたクッション性とは異なり、地面の情報をダイレクトに伝えつつも膝への衝撃をいなしてくれる、あの「質実剛健」な履き心地。これこそが、多くのユーザーが今なお「7」という数字を検索し続ける理由ではないでしょうか。
進化か、継承か。現行モデルとの決定的な違い
現在の最新モデルであるGT-2000 12やGEL-KAYANO 31と比較すると、シューズの設計思想の変化に驚かされます。
- ミッドソールの厚み: 「7」は現在の基準からすると薄底に近い感覚ですが、その分、足裏の筋肉をしっかり使って走っている感覚が得られます。
- フィット感: GT-2000 7のアッパーはホールド力が非常に強く、足とシューズが一体化するようなタイトな感覚。最近のニット素材のような柔軟さとは一線を画す、硬派な作りです。
- 重量バランス: 現行モデルは劇的に軽量化されていますが、「7」には安定走行を生むための「心地よい重み」がありました。
今から「7」の感触を追い求める方へ
もし、あなたが今でもGT-2000 7のような履き心地を求めて中古市場やデッドストックを探しているなら、一つだけ注意点があります。それは「ミッドソールの寿命」です。たとえ新品未使用であっても、製造から時間が経過したシューズは加水分解のリスクがあり、本来のクッション性を発揮できない場合があります。
あの「7」のDNAを感じたいのであれば、最新のGT-2000シリーズを試しつつ、インソールをASICS インソールの硬めのタイプに差し替えてみるのも一つの手です。テクノロジーは進化していますが、アシックスが守り続けている「安定性」という軸は、今も昔も変わりません。
まとめ:名作は色褪せない
GT-2000 7は、単なる古いモデルではなく、私たちのランニングライフの一時期を象徴するアイコンです。その安定感と信頼性は、今の厚底シューズにはない安心感を私たちに与えてくれました。
過去の名作をリスペクトしつつ、そのDNAを継承した最新モデルに足を通してみる。それもまた、長く走り続けるランナーだけの特権なのかもしれません。あなたの足元にあるその一足が、次なる「忘れられない名作」になることを願っています。


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