履ける芸術品、アシックス「螺鈿」モデルとの出会い
スニーカーを単なる「消耗品」ではなく「工芸品」として愛でる人にとって、asicsが放つ伝統工芸シリーズは特別な存在です。中でも、光の当たり方で虹色に輝く「螺鈿(らでん)」をデザインに落とし込んだモデルは、手にした瞬間に息を呑むような美しさがあります。
私が初めてGEL-LYTE IIIの螺鈿モデルを箱から出したとき、まず目に飛び込んできたのは、アシックスストライプに施された貝殻の煌めきでした。写真では伝わりきらない、深い海の底から光を反射させているような多面的な輝き。これは、1000年以上の歴史を持つ日本の装飾技法「螺鈿」と、現代のテクノロジーが最高の形で握手した瞬間だといえるでしょう。
岡山デニム×螺鈿:職人のこだわりが詰まったディテール
このシリーズを語る上で欠かせないのが、ベースとなる素材の良さです。
- 極上の岡山デニム: アッパーには、世界に誇る岡山デニムが贅沢に使用されています。履き込むほどに自分の足の形に馴染み、色落ち(エイジング)を楽しめるのはデニム素材ならではの特権です。
- 螺鈿のアクセント: サイドのストライプ部分に配置された螺鈿プリントやパーツは、角度によって表情をガラリと変えます。日中の屋外では鮮やかに、夜の街灯の下では妖艶に光り、歩くたびに足元がドラマチックに演出されます。
- スプリットタンの快適性: GEL-LYTE III OG特有の、ベロが中央で分かれた「スプリットタン」構造。これにより甲高の私の足でも圧迫感がなく、包み込まれるようなフィット感を実感できました。
実際に履いてみてわかった「サイズ感」と「履き心地」
高級感あふれるルックスですが、中身は紛れもなくasicsのパフォーマンスシューズです。
サイズ感の選び方
私は普段、NIKEやADIDASでは27.5cmを着用していますが、このモデルも同じ27.5cmでジャストでした。ただし、デニム素材は最初は少し硬く感じるかもしれません。数回履くうちに自分の足に沿って柔らかくなっていく感覚は、レザーのスニーカーとはまた違った喜びがあります。
歩行時のクッション性
ソールにはお馴染みのGELテクノロジーが搭載されています。石畳の道を長時間歩いても踵への衝撃が少なく、見た目の重厚感に反して非常に軽やかな足運びが可能です。「飾っておくだけではもったいない」と思わせてくれる、実力派の一足です。
現在の入手方法と市場の価値
この「螺鈿」シリーズは非常に高い人気を誇る限定モデルであるため、現在は公式サイトでの定価購入が難しくなっています。
主な入手ルートはスニーカーダンクや海外のリセールサイトが中心となります。希少価値が高まっているため、二次流通市場ではプレミア価格がついていることも珍しくありません。しかし、手作業の温もりを感じさせる螺鈿の質感と、岡山デニムの耐久性を考えれば、長く付き合える「一生モノ」として投資する価値は十分にあると感じています。
もし、状態の良いGEL-LYTE VやIIIの螺鈿モデルを見つけたら、それは運命かもしれません。
結論:日本の誇りを足元に纏う贅沢
asicsの螺鈿モデルは、スニーカーという枠を超え、日本の伝統美を現代のライフスタイルに溶け込ませた傑作です。岡山デニムのインディゴと、螺鈿の真珠光沢が織りなすコントラストは、どんなコーディネートも格上げしてくれます。
大量生産品にはない「物語」を感じたいなら、ぜひこの一足を手に取ってみてください。歩くたびに変化するその輝きに、あなたもきっと魅了されるはずです。
次はこのスニーカーに合わせる「デニムのお手入れ方法」や「おすすめのシューケア用品」についても詳しくお伝えしましょうか?


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