「憧れのホイールに変えたけど、空気圧って純正のままでいいの?」
ホイールをインチアップした際、誰もが一度はぶつかる壁が空気圧の計算です。私も初めて愛車のタイヤをダンロップのル・マン ファイブプラスに履き替えたとき、「指定空気圧の230kPaで大丈夫だろう」と高を括っていました。しかし、実際には規格の違いから全く足りておらず、あやうくタイヤを台無しにするところだったのです。
この記事では、ダンロップタイヤへ交換した際の正しい空気圧計算方法と、絶対に知っておくべき「荷重指数」の仕組みを、私の実体験を交えて分かりやすく解説します。
なぜインチアップ時に空気圧の計算が必要なのか?
結論から言うと、タイヤのサイズが変わると「1本あたりで支えられる重さ(負荷能力)」が変わるからです。
車の運転席ドア付近には「車両指定空気圧」のシールが貼ってありますが、これはあくまで新車装着時のタイヤサイズを基準にした数値です。インチアップをしてタイヤが薄くなると、中に入る空気のボリュームが減るため、同じ空気圧では車体を支えきれなくなります。
これを無視すると、タイヤの側面が過度にたわみ、高速走行中に熱を持って破裂する「スタンディングウェーブ現象」を引き起こすリスクがあり、非常に危険です。
失敗しないための「空気圧換算」3ステップ
計算と聞くと難しく感じますが、手順はシンプルです。
1. 純正タイヤの「ロードインデックス(LI)」と「指定空気圧」を確認
まずは車のドア付近のシールを見てください。例えば「205/60R16 92H 230kPa」とあれば、92という数字がロードインデックス(LI)です。
2. 新しいタイヤの「規格」を確認
ここが最大の落とし穴です。ダンロップのタイヤには、日本規格の「JATMA」と欧州規格の「ETRTO(エクストラロード/XL)」の2種類が存在します。
- JATMA規格: 日本の一般的なタイヤ。
- ETRTO XL規格: 同じサイズでも高い空気圧に耐えられるよう補強されたタイヤ。
ビューロ VE304などの高性能タイヤをインチアップで選ぶと、多くの場合この「XL規格」になります。
3. 空気圧別負荷能力表で「負荷能力」を合わせる
計算式を自力で解く必要はありません。ダンロップの公式サイトにある「空気圧別負荷能力表」を使い、純正タイヤが230kPaで支えていた重量(例:615kg)を、新しいタイヤのLIで支えるには何kPa必要なのかを逆引きするだけです。
実体験:XL規格への交換で「230kPa」が「280kPa」に!
私が以前、ディレッツァ ZIIIに履き替えた際、純正のJATMA規格(LI:91)からXL規格(LI:93)に変わりました。
純正指定が230kPaだったので、表で確認すると負荷能力は600kg。これをXL規格のタイヤで確保しようとすると、なんと280kPaまで高める必要がありました。「指定より50kPaも高いけど大丈夫?」と不安になりましたが、これが正解。実際に走行してみると、ステアリングの応答性が格段に良くなり、偏摩耗も一切起きませんでした。
まとめ:迷ったらプロに頼るのが一番の近道
自分で計算する自信がない、あるいは表の見方が不安という方は、無理をせずエアゲージを持ってダンロップの直営店「タイヤセレクト」へ相談に行くことを強くおすすめします。
空気圧は一度計算して終わりではありません。1ヶ月に一度は電動空気入れなどでチェックする習慣をつけましょう。正しく計算された空気圧は、あなたの愛車の性能を最大限に引き出し、何より安全なドライブを約束してくれます。


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