バイクのタイヤ選びで、バイアスタイヤの王道として長年君臨してきたのがダンロップ GT501です。私自身、これまで数多くのネイキッドバイクや旧車にこのタイヤを履かせてきましたが、そのたびに「やっぱりこれで正解だった」と思わせてくれる、圧倒的な安心感がありました。しかし、現在は後継のダンロップ GT601へとバトンタッチされています。今回は、今なお愛され続ける501の魅力と、進化した601への乗り換えについて、実体験を交えて深く掘り下げます。
なぜ「GT501」は語り継がれる名作なのか
ダンロップ GT501を語る上で外せないのは、その「どっしりとした安定感」です。現代の最新ラジアルタイヤのようなキレのある旋回性とは違いますが、バンクさせた時の接地感が手に取るように伝わってきます。
以前、CB400SFで雨の峠道を走った際、路面のギャップをいなすしなやかさに救われたことが何度もありました。剛性が高すぎないバイアス構造だからこそ、サスペンションの一部として仕事をしてくれるような感覚。これが、ベテランライダーから「バイアスなら501」と指名買いされる理由です。
後継モデル「GT601」への進化とリアルな違い
惜しまれつつも主流を譲ったダンロップ GT501に対し、最新のダンロップ GT601は何が変わったのでしょうか。実際に履き替えてみて驚いたのは、その「軽快さ」と「ウェット性能」です。
- ハンドリングの進化:501が「粘る」感覚なら、601は「スッと寝る」感覚。交差点の右左折ひとつとっても、バイクが軽くなったように感じます。
- 雨天時の安心感:シリカ配合の恩恵か、路面が濡れていてもズルッといきそうな気配がありません。通勤やロングツーリングを頻繁にする方には、圧倒的にダンロップ GT601をおすすめします。
- 耐摩耗性(ライフ):ライフについては501も優秀でしたが、601はセンター部分の摩耗がより抑えられている印象で、1万キロを超えても形状が崩れにくいのが強みです。
おすすめの適合車種と、選び方のコツ
ダンロップ GT501やダンロップ GT601は、以下のような車種にベストマッチします。
- ミドルクラスネイキッド:CB400SF、XJR400R、バリオスなど。純正指定に近い安心感があります。
- 80〜90年代の絶版車:当時の設計思想に近いバイアスタイヤを履かせることで、バイク本来の乗り味を損なわずに楽しめます。
- ツーリングメインのライダー:ハイグリップタイヤのような極端な摩耗を避け、コストパフォーマンスを重視したい層。
結論:今から選ぶなら「GT601」一択か?
正直なところ、今からデッドストックのダンロップ GT501を探すメリットは少ないかもしれません。ゴムの鮮度を考えても、迷わずダンロップ GT601を選ぶべきです。しかし、501が築き上げた「扱いやすさの黄金比」は、確実に最新の601に受け継がれています。
愛車の足元をダンロップのバイアスで固めれば、走り出した瞬間に「ああ、これこれ」という安心感に包まれるはず。次のタイヤ交換は、この信頼のシリーズを検討してみてはいかがでしょうか。


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