「親父から譲り受けたのがダンロップのツアーステージだったんだけど、これって良いクラブなの?」ゴルフを始めたばかりの友人からそんな相談を受けたことがあります。
ゴルフ好きなら思わずニヤリとしてしまうこの勘違い。実はダンロップとツアーステージは、日本のゴルフ界を二分してきた全く別のメーカーなのです。
今回は、この2大ブランドがどう違うのか、そして中古市場で今から手に入れるならどちらが正解なのか。10年以上スコアと格闘し、両方のクラブを振り倒してきた私の実体験を交えて本音で語ります。
衝撃の事実。ダンロップとツアーステージは「別会社」です
まず最初に、最も大切なことをお伝えします。
「トヨタのスカイライン」を探しているような状態と言えば分かりやすいでしょうか。なぜこんな混同が起きるのか。それは、どちらも「日本が誇るタイヤメーカー系のゴルフブランド」だからです。
かつて日本のゴルフ場は、この2つのロゴで溢れかえっていました。もしあなたが「ダンロップのツアーステージ」という言葉で検索したのであれば、おそらく「昔の高級な国産クラブを探している」という意図があるはずです。
実際に打って分かった「打感」と「性格」の決定的な違い
私はかつて、ゼクシオ(ダンロップ)とV-iQ(ツアーステージ)を同じ練習場で打ち比べたことがあります。その時の印象は今でも鮮明です。
1. 徹底的に「楽」をさせてくれるダンロップ
ダンロップの代名詞ゼクシオは、とにかく音が気持ちいい。芯を外したかな?と思っても、金属的な高い快音とともにボールが勝手に上がってくれます。体力が落ちてきた方や、週1回の練習もままならない忙しいビジネスマンには、この「オートマチック感」が最大の武器になります。
2. 「操る喜び」を教えてくれたツアーステージ
一方でツアーステージ、特にX-DRIVEやX-BLADEといったモデルは、どこかストイックです。
ミスをすればミスとして手に伝わってくる。でも、芯を食った時の吸い付くような打感は、今の最新クラブでもなかなか味わえません。現在は「ブリヂストンゴルフ」に名を変えていますが、中古市場でツアーステージを指名買いする人が絶えないのは、この「道具としての色気」があるからでしょう。
今、中古市場で選ぶならどっち?
これからゴルフを始める、あるいは安くセットを揃えたいなら、私の経験上以下の基準で選ぶのが失敗しません。
ダンロップを選ぶべき人
「とにかくミスを減らして100を切りたい」なら、ダンロップのゼクシオ一択です。10年前のモデルであっても、その優しさは現役。特にゼクシオ セブンあたりのアイアンセットは、今使っても驚くほど高性能です。
ツアーステージを選ぶべき人
「予算を抑えつつ、いつかは上達してかっこいい球を打ちたい」なら、ツアーステージ。特にV-iQシリーズは、ツアーステージの持つ操作性と優しさが絶妙にブレンドされています。何より、数千円から数万円で「かつての最高級品」が手に入るコスパの良さは異常なほどです。
最後に:メーカー名は違えど、名器に変わりなし
「ダンロップ ツアーステージ」という名前のクラブは存在しません。しかし、そう検索してこのページに辿り着いたあなたは、きっと「良い道具を長く使いたい」という本質的な審美眼を持っているはずです。
もしショップでスリクソン(ダンロップ)とツアーステージが並んでいたら、ぜひ一度握り比べてみてください。シュッと引き締まった顔立ちのツアーステージか、安心感のあるどっしりしたダンロップか。
最後は、あなたの感性が「これだ!」と叫ぶ方を選べば、それがあなたにとっての正解です。


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