「ダンロップってどこの国のブランド?」
タイヤ交換を検討している時や、ゴルフショップでクラブを手に取った時、ふとそんな疑問が頭をよぎったことはありませんか。ロゴの横に「SUMITOMO RUBBER」と書かれているのを見て、「え、日本の会社なの?」と驚く方も少なくありません。
実は、ダンロップの正体は「イギリス生まれ、日本育ち」のハイブリッドなブランドです。今回は、長年ダンロップのタイヤやゴルフ用品を愛用してきた私の視点から、その複雑な成り立ちと、今なお選ばれ続ける理由を解き明かします。
ダンロップの「中身」はどこの会社?
結論から言うと、現在日本で私たちが目にするダンロップ製品のほとんどは、日本の住友ゴム工業株式会社が製造・販売しています。
かつてはイギリスの巨大資本でしたが、時代の流れとともに住友ゴムがその権利を取得し、今ではすっかり「日本企業が世界へ発信しているブランド」となりました。
ここで面白いのが、事業によって少しずつ運営のニュアンスが違う点です。
- タイヤ事業: 燃費性能に優れたエナセーブや、冬の定番ウインターマックスなど、住友ゴムが技術の粋を集めて開発しています。
- スポーツ事業: ゴルフの「ゼクシオ(XXIO)」や「スリクソン(SRIXON)」、テニスラケットなどは、グループ会社のダンロップスポーツが手掛けています。
私自身、雨の日の高速道路でビューロ(VEURO)を履かせた車を走らせたことがありますが、あの静粛性と接地感の高さは、まさに日本の多湿で細やかな路面状況を知り尽くした「国内メーカー」ならではの仕事だと実感しました。
発祥はイギリス!世界初の「空気入りタイヤ」という伝説
ダンロップの歴史を語る上で外せないのが、1888年の出来事です。創業者ジョン・ボイド・ダンロップが、息子の三輪車のために「空気入りのゴムタイヤ」を開発したのがすべての始まりでした。
それまではガタガタと振動の激しい鉄輪やソリッドゴムが当たり前だった時代に、彼は魔法のような乗り心地を実現したのです。この発明がなければ、今のモータースポーツも、私たちの快適なドライブも存在しなかったかもしれません。
1909年には日本初のタイヤ工場が神戸に誕生。そこから100年以上の時を経て、イギリスのDNAと日本の職人魂が融合していきました。
実際に使ってわかった、ダンロップが「信頼」される理由
私は仕事柄、多くのスタッドレスタイヤを試してきましたが、ダンロップの製品には独特の「優しさ」があると感じます。
例えば、多くのドライバーが悩むタイヤの寿命。ダンロップのウインターマックスシリーズなどは、ゴムが硬くなりにくい工夫が凝らされており、「効きが長持ちする」という実利をしっかり提供してくれます。
また、ゴルフを嗜む友人たちは口を揃えて「迷ったらゼクシオを選べば間違いない」と言います。日本人の体格やパワーを研究し尽くした製品作りは、外資系ブランドがそのまま持ち込んだ製品にはない「しっくり感」があるのです。
まとめ:ダンロップは「日本が磨き上げた世界的名門」
「ダンロップはどこのメーカーか?」という問いへの答えは、**「イギリスにルーツを持ち、現在は日本の住友ゴムが世界最高峰の技術で運営しているブランド」**です。
海外ブランドのような華やかさと、国産メーカーらしい誠実なモノづくり。その両面を併せ持っているからこそ、私たちは安心してテニスボールひとつから、大切な家族を乗せるタイヤまで、ダンロップを手に取ることができるのです。
次の買い替え時期が来たら、ぜひその歴史に思いを馳せながら、サイドウォールに刻まれた「DUNLOP」の文字を眺めてみてください。そこには、100年以上にわたる技術の積み重ねが宿っています。


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