「ツーリング先で急に現れる砂利道にヒヤッとしたくない」「雨の日でも安心して路面を捉えたい」そんなワガママな願いを叶えるタイヤが、ダンロップ MUTANTです。
一見すると、モタードやダートトラック用タイヤのような攻撃的なパターン。しかし、実際に履いてみると、その正体は究極の「全天候型ツーリングタイヤ」であることがわかります。今回は、私が実際にダンロップ MUTANTで数千キロを走破して感じたリアルな体験を交え、その驚くべき実力を解明します。
まさに「突然変異」。オンもオフもこれ一本で完結する理由
ダンロップ MUTANTを初めて目にしたとき、多くのライダーは「この溝の多さで、オンロードのグリップは大丈夫か?」と不安になるかもしれません。しかし、走り出した瞬間にその不安は心地よい裏切りへと変わります。
1. ウェット路面での圧倒的な接地感
雨の日のマンホールや白線、降り始めのヌルついた路面。ライダーが最も神経を使うシーンで、ダンロップ MUTANTは本領を発揮します。
排水性に特化した独自のパターンと、低温時から素早く立ち上がるシリカ配合のコンパウンドが、まるで路面を掴んでいるかのような安心感を与えてくれます。「雨だからツーリングを中止する」という選択肢が、このタイヤを履くと無くなるかもしれません。
2. キャンプ場周辺のダートも怖くない
アドベンチャーバイクだけでなく、最近はネイキッドやスポーツバイクでキャンプに行くスタイルも増えています。
ダンロップ MUTANTはM+S(マッド&スノー)表記がある通り、不整地への対応力も備えています。ガチガチのオフロード走行は無理でも、キャンプ場までの砂利道や、ちょっとしたフラットダートなら、お尻を浮かせることなく涼しい顔で通過できるはずです。
実際に走ってわかった「ハンドリング」と「寿命」
ワインディングでの意外な軽快さ
ダンロップ MUTANTは、見た目に反してハンドリングが非常にニュートラルです。
コーナーの入り口でスッと寝てくれ、狙ったラインをピタッとトレースできます。ハイグリップタイヤのような強烈な食いつきではありませんが、路面の状況が手のひらに伝わってくるインフォメーションの豊かさは、スポーツツーリングを楽しむには十分すぎる性能です。
気になる耐摩耗性(ライフ)は?
これだけ溝が深く、パターンが複雑だと「寿命が短いのでは?」と思われがちですが、そこはダンロップの技術力が光ります。
長距離ツーリングを主体とした使用であれば、一般的なツーリングタイヤと同等、あるいはそれ以上のライフを期待できます。センター部分は摩耗に強く、サイドはグリップを重視した設計がなされているため、真ん中だけが極端に減る「段減り」も抑えられている印象です。
まとめ:ダンロップ MUTANTはどんなライダーにおすすめか
このタイヤは、特定のカテゴリーに縛られたくない自由なライダーにこそ最適です。
- 「旅先で出会うどんな路面状況も楽しみたい」
- 「雨天時の走行に強いストレスを感じている」
- 「愛車の足元に、他のバイクとは違う個性を出したい」
ダンロップ MUTANTに履き替えるだけで、あなたのバイクの行動範囲は確実に広がります。次のタイヤ交換では、この「突然変異」という名の選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。


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